この記事は、2022年9月27日発行の「製造マネジメント メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
先日、3回にわたり掲載してきた「ものづくり白書2022を読み解く」の連載が終了しました。この連載では、毎年、製造業の業況や、政府が実施したものづくり施策の現況をまとめた「ものづくり基盤技術の振興施策」(ものづくり白書)の内容を解説しています。
同白書の公開日からはそれなりに日数がたっています。そのため、モノづくり産業の“最新動向”を伝える内容とは決していえません。ただ、モノづくり産業の将来動向を大まかにつかむ上で、考えるべき観点が盛り込まれた資料や基礎データが多数収録されています。ものづくり白書そのものはやや長大な内容ですが、連載では要点に絞ってコンパクトに紹介しています。未読の方はぜひご覧ください。
さて、「ものづくり白書2022を読み解く」の連載第2回では、製造業における「IT/デジタル人材不足」を取り上げました。ものづくり産業においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)の重要性への認識は高まっていますが、一方でそれを支える人材も投資もいまだ不十分であるようです。
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