ニュース
企業のカーボンニュートラルを再エネ利用からワンストップで支援するサービス:脱炭素
東京電力エナジーパートナーは、企業のカーボンニュートラルをサポートするソリューション「TEPCO CN Design」の提供を本格的に開始する。目的の明確化から目標設定、実現計画、導入、維持、改善まで、ワンストップで支援する。
東京電力エナジーパートナーは2022年7月4日、企業のカーボンニュートラルをサポートするソリューション「TEPCO CN Design」の提供を本格的に開始すると発表した。目的の明確化から目標設定、実現計画、導入、維持、改善まで、ワンストップで支援する。
同サービスは、顧客のカーボンニュートラル計画や実態などに合わせ、提供するソリューション内容をカスタマイズできる。カーボンニュートラルを進める上で重要となる再生可能エネルギーの利用や、設備側での需給調整、節電の手段であるデマンドレスポンスを積極的にソリューションに組み込んでいくという。
既に、同年1月からセブン&アイグループのヨークベニマルに対して、同ソリューションを提供している。カーボンニュートラルの実現に向けたロードマップやアクションプランの作成、設備更新の計画策定、再生可能エネルギーの導入など、トータルで支援した。
同社はこれまでに、企業のカーボンニュートラル実現を支援するさまざまなサービスを提供してきた。これらのサービスをワンストップで提案するため、販売本部内に設置していた再エネ推進部をカーボンニュートラル推進部に改称。同時にCN(カーボンニュートラル)コンサルグループを新設し、企業のニーズに応えるカーボンニュートラルパートナーとして、サービスを提供していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 製造業の脱炭素って本当に可能ですか? 欧州よりも積極性が求められる日本
国内製造業は本当に脱炭素を実現できるのか――。この問いに対して、本連載では国内製造業がとるべき行動を、海外先進事例をもとに検討していきます。第1回は脱炭素を巡る欧州と日本の「共通点」と「相違点」を解説します。 - いまさら聞けない「CO2ゼロ工場」
「カーボンニュートラル化」が注目を集める中、製造業にとっては工場の「実質的CO2排出ゼロ化」が大きなポイントとなります。本稿では「CO2ゼロ工場」のポイントと実現に向けてどういうことを行うのかを簡単に分かりやすく紹介します。 - 人工光合成ではない「P2C」でCO2からCOを生成、東芝が工業化にめど
東芝がCO2(二酸化炭素)を燃料や化学品の原料となるCO(一酸化炭素)に電気化学変換する「Power to Chemicals(P2C)」を大規模に行う技術を開発。一般的な清掃工場が排出する年間約7万トンのCO2をCOに変換でき、CO2排出量が清掃工場の数十倍になる石炭火力発電所にも適用可能だという。 - 製造業の約70%がカーボンニュートラル対応の「全社方針あり」
日本能率協会は、製造業におけるカーボンニュートラル対応の現状や課題に関するアンケート調査結果を発表した。見える化による現場の省エネ活動は進んでいるが、今後はサプライチェーンを含めた取り組みが鍵になる。 - 2050年のカーボンニュートラル目標実現に向け、再生可能エネルギー導入を推進
安川電機は、地球温暖化の抑制に向けて、グループの環境ビジョンに2050年カーボンニュートラル目標を新たに設定した。グローバル事業活動に伴う二酸化炭素の排出量実質ゼロを目指す。 - 脱炭素対応急ぐ三菱重工、100%子会社の三菱パワーを2021年10月に統合へ
三菱重工業は、2020年度(2021年3月期)連結決算と2021〜2023年度の中期経営計画「2021事業計画(21事計)」の進捗状況について説明。2020年度連結業績は、2020年11月に発表した通期見通しをおおむね達成した。21事計では、エナジー事業を脱炭素に対応させる「エナジートランジション」に向け、100%子会社の三菱パワーの統合を決めた。 - 複雑なサプライチェーンのCO2排出量算定を効率化する日立の新サービス
日立製作所は2021年4月5日、クラウド型の企業向け環境情報管理システム「EcoAssist-Enterprise」の新サービス「CO2算定支援サービス」を、日立コンサルティングと連携して提供開始すると発表した。複雑化しがちなサプライチェーン(スコープ3)周りのCO2排出量の算定方法などを、EcoAssist-Enterpriseやコンサルティングサービスを通じて見える化、仕組み化する。