ジェイテクトは2022年6月21日、JTEKTブランド初となる横形マシニングセンタ「FH5000」シリーズの販売を開始したと発表した。「FH5000S-i」「FH5500S-i」「FH5500SX-i」の3種を用意し、価格は3270万円からとなる。
同シリーズは、軸受をφ80mmからφ85mmへ、ハウジングをφ230mmからφ270mmへと大径化し、主軸剛性が36%向上している。スラントコラム構造の採用とガイド幅の最適化により、機械剛性は20%向上した。これにより、切削量は従来比1.2倍、生産性は同13%向上している。
ダイレクトドライブテーブルを採用しており、90度割り出し時間は0.7秒となる。他に、立ち上がり0.5秒の超高速主軸、Chip to Chip2.4秒の高速ATC(工具交換装置)を搭載した。
極限まで変形と熱変位を低減し、変位量8μm/外気温20℃変化に対応した最適構造を採用している。また、豊田中央研究所と共同で、伝熱と変位の複合解析でねじれないプラットフォームを開発。工具の先端変位をリアルタイムで算出、位置補正するオプションも用意する。
さまざまな支援機能を搭載し、初心者も熟練者もスムーズに段取り作業ができる。テストピース使用数は80%低減した。オプションとして、最適な切削加工条件を自動決定する「PROCESS SIGNPOST」も用意する。
同社製の主軸用軸受「ハイアビリー」を搭載し、高速主軸にグリス潤滑方式を採用。主軸エア消費量を80%削減する。オプションとして、インバーター制御を搭載した豊興工業製の省エネ油圧ユニットを用意し、消費電力を35%低減した。これらの技術により、CO2を従来比で最大50%削減する。
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