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豪雨や騒音下でも、防災無線の放送内容を聞き取りやすい音声変換技術を開発組み込み開発ニュース

富士通ゼネラルは神戸大学と共同で、豪雨や騒音下でも防災無線の放送内容を聞き取りやすく自動変換する技術「SIAFOLS」を開発した。放送音の単語了解度は、従来技術が55%に対し、SIAFOLSは80%と改善している。

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 富士通ゼネラルは2022年5月19日、神戸大学と共同で、豪雨や騒音下でも防災無線の放送内容を聞き取りやすく自動変換する技術「Sound Improvement Algorithm For Outdoor Loudspeaker Stations(SIAFOLS、サイアフォルス)」を開発し、自治体に提供すると発表した。

 音声の伝搬特性は、季節や天候、周囲の環境などで変化する。そのため、各自治体が備える防災行政無線は、音声が伝わっても、内容が認識できない場合がある。SIAFOLSは、独自の強調アルゴリズムを活用して、k、s、tsなど、一般的に聞き取りにくい音を、聞き取りやすい音に変換する技術だ。

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「Sound Improvement Algorithm For Outdoor Loudspeaker Stations」の効果[クリックで拡大] 出所:富士通ゼネラル

 実証実験では、放送した単語数の80%が聴取者に正確に伝わることが分かった。従来の放送音は単語了解度が55%にとどまるため、大幅に改善しているといえる。また、聞き取りづらい音の音声波形も、最大で約10dB強調されることを確認した。

 従来のように自治体庁舎から一律の音質で放送するのではなく、屋外子局やスピーカーごとに音声を制御できる。これにより、交通量が多く、騒音が発生しやすい地域でも聞き取りやすくなる。

 災害時でも地域住民の安全を確保できるよう、今後は同社提供の防災行政無線にSIAFOLSを搭載する予定だ。

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