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静電気の力を利用して空間に浮遊する新型コロナウイルスを低減:医療機器ニュース
富士通ゼネラルは、静電気を利用した空気清浄技術「2ステージプラズマクリーン技術」により、浮遊新型コロナウイルスが10分間で99.9%以上低減することを確認した。
富士通ゼネラルは2022年2月25日、日本繊維製品品質技術センターと共同で、静電気を利用した空気清浄技術「2ステージプラズマクリーン技術」により、密閉空間に浮遊する新型コロナウイルス(デルタ株)が10分間で99.9%以上低減することを確認したと発表した。
→特設サイト「新型コロナウイルス 製造業が直面する未曾有の試練」
2ステージプラズマクリーン技術は、プラスイオンが放出する帯電部で、空気中に含まれるウイルスや煙、花粉などの微粒子をプラスに帯電させてから、捕集部でマイナス電極に吸着させることで空気中の微粒子を除去する。
今回の実験では、1m3の密閉空間で、新型コロナウイルスをエアロゾルのように浮遊させ、2ステージプラズマクリーンを搭載したデバイスを稼働させてから3分後、10分後の空気に含まれるウイルスを回収した。
その結果、デバイスを稼働させない場合と比較して、ウイルスの感染価は10分間で検出限界以下の99.9%減少を確認した。
新型コロナウイルスは、感染者のせきやくしゃみ、会話などの際に排出される飛沫や飛沫よりも小さな水分を含んだ状態であるエアロゾルが、主な感染経路と考えられている。富士通ゼネラルは、今後も研究開発に注力し、空気環境対策に貢献していくとしている。
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