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量子コンピュータを用いたソリューションでコロナ患者の搬送計画を作成:医療機器ニュース
福岡市は「新型コロナウイルス感染症患者移送行程表作成システムサービス」として、グルーヴノーツのクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」を採用した。量子コンピュータを用いて移送ルートを最適化する。
グルーヴノーツは2022年2月3日、福岡市が「新型コロナウイルス感染症患者移送行程表作成システムサービス」として、同社のクラウドプラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS(マゼランブロックス)」を採用したと発表した。患者の移送ルートを、量子コンピュータを用いて最適化する。
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福岡市では、保健所から新たな陽性者の情報を得ると、宿泊療養施設の空室状況や経路、車両の割り当てなどを勘案した搬送計画を作成し、患者を搬送している。
今回採用したMAGELLAN BLOCKSは、量子コンピュータやAI(人工知能)など、さまざまな技術をすぐに活用できるクラウド型のソリューション。必要な量子コンピュータモデルや機能を標準装備し、高度なデータ解析に対応する。
機能をつなぎ合わせるだけで一連の処理が可能になるため、効率的な搬送計画をワンクリックで作成できる。搬送対象人数の増加や搬送先の追加、変更などにも柔軟に対応する。
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