みちびきのCLASを使い、ドローン単独で高精度測位が可能なソリューション:組み込み開発ニュース
コアは、ドローン向けソリューション「Cohac∞ ChronoSky」を発表した。受信機単独で高精度な測位と飛行制御が可能で、携帯電話回線に接続しにくい環境でも物資の運搬や点検ができる。ACSL製の国産ドローン「ACSL-PF2」にも対応する。
コアは2022年4月27日、ドローン向けソリューション「Cohac∞ ChronoSky(ChronoSky)」を発表した。ドローンを使った海上輸送、森林調査、土木建設業務に適する。
ChronoSkyには、日本版GPS「みちびき」の高精度測位補強サービス「CLAS(Centimeter Level Augmentation Service:みちびきセンチメータ級測位補強サービス)」に対応する小型受信機「Cohac∞ Ten」が含まれる。特別な機材や通信網がなくても、受信機単独で高精度な測位と飛行制御が可能で、携帯電話回線に接続しにくい海上や山林などでも、物資の運搬や点検ができる。同年3月に山梨県の山間部で実施した実証実験では、事前の飛行計画に沿って正確に飛行できた。
測量用ドローンとしても利用可能で、計測範囲を指定すると飛行経路と写真撮影ポイントを自動で作成し、撮影飛行する。位置情報をリアルタイムで写真に記録するため、地上の標定点は不要だ。国内で開発、製造し、国産のサービスを利用することから、情報セキュリティ面でも安心で安全なシステムを提供する。
また、ACSL製のドローン「ACSL-PF2」に対応。ACSL-PF2は、用途に合わせて機能を拡張できる、国産の産業用ドローンプラットフォームだ。搭載するCohac∞ Tenは、基板が約30gと軽量で、さまざまなデバイスを追加できる。機体の全長は1173mm、最大ペイロードは2.75kg、最大対気速度は20m/秒だ。
ChronoSkyの提供開始は、同年5月末から。コアは、写真による測量や資源量の調査、物資の運搬など、用途に応じてカスタマイズした機体を提供する。
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