ニュース
AI技術と自動化機能を搭載した、日本発のCT装置を発売:医療機器ニュース
GEヘルスケア・ジャパンは、AI技術と自動化機能を搭載したCT装置「Revolution Ascend」を発売した。企画から開発まで日本チームが主導しており、国内ユーザーの声を多く取り入れた製品となる。
GEヘルスケア・ジャパンは2022年4月18日、AI(人工知能)技術と自動化機能を搭載したCT装置「Revolution Ascend(レボリューションアセンド)」を発売した。企画から開発まで日本チームが主導しており、国内ユーザーの声を多く取り入れている。
Revolution Ascendでは、これまでのCT検査で課題とされていた検査工程を見直し、AI技術や自動化機能をそれぞれの工程に活用している。患者ごとに異なる体格や内容に適した検査を実施可能になるため、これまで操作者に委ねられていた作業工程を標準化できる。また、患者や医療従事者の負担軽減も期待できる。
画像再構成処理技術として、AIプラットフォーム「Edison」で開発したディープラーニング画像再構成アルゴリズム「TrueFidelity」を搭載し、低被ばくと高画質を両立した。特に頭部、腹部などの密度分解能が重要とされる領域での読影負担軽減、診断能の向上が期待できる。なお、ディープラーニングを活用した画像再構成技術が、全身領域のCT検査に対応するのは初になるという。
同社は、国内の総合大型病院や地域中核病院など専門性の高い施設、買い替えを検討している施設を主対象とし、販売を進める。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AIの医療応用を目指す学会を新たに発足
国立がん研究センター研究所 分野長の浜本隆二氏ら7人は、日本メディカルAI学会を発足した。AI(人工知能)の医療応用を進め、より良い医療システムの構築を目指す。 - 医療機器向けAI開発キットをリリース
NVIDIAは、医療機器向けの高性能AI(人工知能)開発キット「NVIDIA Clara AGX」を発表した。開発したAIモデルを簡単に医療機器に導入できるように、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせている。 - 医療施設でのAI技術活用に向け、医療サービス分野で提携
シーメンスヘルスケアとコニカミノルタジャパンは、医療サービス分野における提携を本格始動する。提携により、コニカミノルタジャパンのICTサービスで、シーメンスヘルスケアの胸部CT画像AI解析受託サービスを利用可能になる。 - 医療画像AIプラットフォーム事業の合弁会社を設立
三井物産とテクマトリックス(TMX)は、医療画像AIプラットフォーム事業の合弁会社NOBORIを設立した。両社はNOBORIの医療画像管理クラウドサービス事業を拡大しつつ、読影診断支援AIサービスや医療施設と連携したサービスを開発・展開していく。 - AIを活用した予防医療に向けて共創を開始
倉敷中央病院とNECは、2019年6月にオープンする「倉敷中央病院付属 予防医療プラザ」において、NECのAIを活用したソフトウェア「NEC健診結果予測シミュレーション」を用い、予防医療に向けた共創活動を開始する。 - AIによる内視鏡診断支援ソフトウェアが医療機器の承認を取得
昭和大学、名古屋大学、サイバネットが共同開発したAI内視鏡画像診断支援ソフトウェア「EndoBRAIN-EYE」が、医療機器の承認を取得した。臨床性能試験を経て、医薬品医療機器等法に基づき、クラスII・管理医療機器として承認を得た。