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赤色レーザーより視感輝度が4倍高い、20mW緑色レーザーダイオードを発表:組み込み開発ニュース
ams OSRAMは、従来の産業機器向け赤色レーザーダイオードよりも視感輝度が4倍高い、緑色レーザーダイオード「PLT5 522EA_Q」を発表した。赤色レーザーと互換性の高いケースグランド構成で、置き換えも容易だ。
ams OSRAMは2022年4月4日、従来の産業機器向け赤色レーザーダイオードよりも視感輝度が4倍高い、緑色レーザーダイオード「PLT5 522EA_Q」を発表した。レベリング、スキャン、バイオサイエンス、ドットプロジェクションなどに適する。汎用性の高いTO56 CANパッケージで提供する。サンプルは正規販売代理店から入手可能だ。
PLT5 522EA_Qは、ピーク発光波長520nm、スペクトル帯域幅2nmの端面発光レーザー。赤色レーザーの利点を維持したまま、緑色レーザーの視認性の高さも備えている。ピーク出力は20mWで、連続発振モードまたはパルス発振モードで動作する。モニター用フォトダイオードを搭載し、動作温度は最高70℃としている。
寿命評価は産業機器メーカーの標準的な要件を満たし、厳格なテストにより信頼性も高い。一般的な赤色レーザーと互換性の高いケースグランドのピン配置を採用しているため、置き換えも容易だ。
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