コロナ禍で自社組織への「不安が増えた」とミドルマネジメントの55%が回答:キャリアニュース(2/2 ページ)
レンズアソシエイツが、「コロナ禍におけるミドルマネジメントの不安」に関する調査結果を発表した。回答者の55%がコロナ禍で自社組織に関する不安が増えたと感じ、32%が、組織の方向性が不透明になったと感じていることが分かった。
次に、コロナ禍で会社の目指す方向性が不透明になったと「思う」と回答した人に、会社の目指す方向性が不透明になったことで、自身や同僚に対してどのような影響があったかを尋ねた。回答率が最も高かった項目は5つあり、「パフォーマンスが発揮しづらくなった」「エンゲージメントが低下した」「意思決定しづらくなった」「イエスマンが増えた」「離職率が高まった」で、全て同率34.4%だった。
会社の目指す方向性が不透明になったことによる影響として、実感していることを具体的に回答してもらったところ、「自分や同僚の評価が不透明になった」「一緒に働いている一体感がなくなってきた」「職場環境の悪化」などが挙がった。
続いて、同社が提供する「VISUALIZEbook(ビジュアライズブック)」に興味があるかを尋ねた。VISUALIZEbookは、会社の目指す方向性やその背景などを詳細に明記し、社内の意識を擦り合わせることができる紙媒体だ。その結果、「非常に興味がある」が6.1%、「やや興味がある」が33.0%となり、39.1%がVISUALIZEbookに興味を持っていることが分かった。
VISUALIZEbookに「興味がある」と回答した人に、会社でVISUALIZEbookを作成、活用するとして、どのような項目があるとうれしいかを尋ねた。最も多かった項目は、「ビジョン実現のための戦略」(84.6%)で、次いで「メンバーの育成方針」(53.8%)、「組織の課題」(51.3%)となった。
今回の調査では、コロナの影響で組織の方向性に不安を抱くようになったミドルマネジメントが多いことが分かった。その要因の1つには業績不振も挙げられるが、多くはコミュニケーション不足により、社内の一体感が感じられないことが主な原因となっていた。
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