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製造DX支援ソリューションにRFIDによる製造進捗管理機能などを追加:製造ITニュース
凸版印刷は、同社の製造DX支援ソリューション「NAVINECT」に、RFIDを活用した製造進捗管理機能とERPとの連携機能を追加した。生産工程管理の質を向上し、管理業務を省力化する。
凸版印刷は2022年3月2日、同社の製造DX(デジタルトランスフォーメーション)支援ソリューション「NAVINECT」に、RFIDを活用した製造進捗管理機能とERPとの連携機能を追加したと発表した。価格は500万円からで、別途ハードウェアと立ち上げ費用が必要となる。
追加した機能ではRFIDを貼付した指示書を、製造開始時に専用のホルダーに挿入することで、ホルダーがRFIDから生産開始情報を自動で取得する。指示書が複数枚重なっていても読み取りできるように積層型RFIDを採用しており、30枚程度であれば一括で読み取り可能だ。
生産終了時には、ホルダーから指示書を抜き取ることで、終了情報が自動で取得される。これらの情報は全工程の進捗を可視化するのに役立つ。
ERP連携機能では、生産の日程計画や生産指示情報をERPから取得して、指示情報に対する生産実績情報を送り返す。これによって、各システムにデータを二重入力する手間を省く。
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