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状態診断や予兆検知が可能な製造業向けIoTサービスが回転部品にも対応:FAニュース
THKは、機械部品の状態診断や予兆検知を可能にする製造業向けIoTサービス「OMNIedge」に、回転部品の予兆検知を追加する。稼働中の回転部品にも容易に導入でき、LED表示による状態確認やリモート監視に対応する。
THKは2022年2月2日、機械部品の状態診断や予兆検知を可能にする製造業向けIoT(モノのインターネット)サービス「OMNIedge(オムニエッジ)」に、回転部品の予兆検知を追加すると発表した。同年3月1日より、センサーなどのハードウェアや通信機器一式を、通信費込みのパッケージで提供する。
OMNIedgeは、機械部品に取り付けたセンサーからデータを収集し、安全な通信網を介して独自のアルゴリズムで数値化、解析することで、部品の状態診断や予兆検知ができる。これまでLMガイド、ボールねじ、アクチュエーターといった直動部品を中心に展開してきたが、新たにポンプ、ファン、モーターなどの回転部品にも対応する。
センサーは、既に稼働している回転部品にも後付けでき、Wi-Fi接続対応のため、最小限の配線で取り付けられる。初期設定も簡単で、即座にモニタリングを開始できる。
センサー本体のLEDの色で部品の状態を示すため、目視だけで状態を確認できるほか、Webアプリケーションを用いた遠隔監視も可能だ。さらに、設定した閾値を超過するとメールで知らせる機能も備えており、異変や故障の見逃しを防ぐ。
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