Apple Watchで作業者の健康状態をモニタリング、業務安全性を向上:製造ITニュース
アツラエは2022年2月1日、従業員の健康状態などのモニタリングを通じて工場における業務の安全性を高めるウェルネスプロダクト「Factory Aile」を発売した。Apple Watchを活用して、従業員のヘルスケアデータを収集する。
アツラエは2022年2月1日、従業員の健康状態などのモニタリングを通じて工場における業務の安全性を高めるウェルネスプロダクト「Factory Aile」を発売した。Apple Watchを活用して、従業員のヘルスケアデータを収集する。
Factory Aileは三菱ガス化学の水島工場における実証事業を通じて開発したプロダクトである。Apple Watchを装着した従業員の、心拍数や「血中酸素ウェルネス」(血中酸素濃度)などのヘルスケアデータを自動計測し、異常値が記録されていないかを独自のロジックで診断して、必要に応じて装着者と管理者に通知する。通知はApple Watchの触覚フィードバックも利用して行われる。
独自に開発したアルゴリズムによる転倒検知機能によって、装着者が転倒して一定時間動いていないことが検知された場合、管理者に最新の位置情報と併せて自動通知を行う。管理者は「誰が」「どこで」「何に見舞われたか」といった情報を確認できる。専用Webサイトを通じて、装着者一人一人の心拍数や血中酸素ウェルネスのトレンドをグラフで把握することも可能。
料金は環境構築、アプリケーションファイル提供、導入サポートを含めた基本プランで、初期導入費用が50万円。環境保守サービスやシステム運用、問い合わせ対応を含めた環境利用費用は利用ユーザー50人までで月額30万円、51〜500人までで月額50万円、501人以上は相談に応じてとなっている。
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