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ローカル5GによるAGV運用にめど、コニカミノルタとNECが「未来工場」実現へFAニュース(2/2 ページ)

コニカミノルタとNECは2022年1月17日、両社で推進する「未来ファクトリー」構想を具現化する取り組みの1つとして、ローカル5Gを用いたAGV(無人搬送車)の高効率自動制御システムを共同開発し、技術的検証のめどが付いたと発表した。今後は両社の工場などでの実用検証を通じ、商品化を検討する。

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ローカル5GによるAGV運用の技術を確立

 両社ではこれらの実証を、2020年11月に大阪府高槻市に開設した研究開発施設「Innovation Garden OSAKA Center」で実施。同センターにローカル5G環境を用意し、先述した3つの技術を用い、AGVが問題なく運行できるかどうかの技術検証を行った。コニカミノルタ IoTサービスPF開発統括部統括部長 兼 画像IoTソリューション事業部副事業部長の岸恵一氏は「Innovation Garden OSAKA Center開設時から実証を開始したが、同センターは実証専門の施設ではなく通常はオフィスとして使用している環境である。その中で実証を行うには課題や苦労もあったが、安定して使用できる技術的な検証ができた」と述べた。

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システムの全体像[クリックで拡大] 出所:コニカミノルタ

 今回は両社による技術の確立を発表したものだが、今後はそれぞれの抱える工場での実証なども進めながら、実用化に向けた開発を進めていく計画だ。「技術的には確立できたために、早いスピード感でソリューションに持っていけると考えている。実証では『こういうことができる』と示したもので、これらを組み合わせたり、部分的に切り出したりして、ソリューションの形にしていく」と岸氏は今後の動きを説明する。

 また、ローカル5Gの産業利用では「コスト」が大きな課題となっているが、NEC 新事業推進本部の新井智也氏は「コストが課題となっているのは事実だが、マネージドサービスを用意するなどコスト低減に向けたさまざまな工夫を模索しているところだ。将来的には普及スピードにもよるが、コストは大きく下がっていくとみている。できる限り導入しやすい価格に持っていきたい」と語っている。

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