ニュース
皮膚観察用カメラとスコープが米国で医療機器認可を取得:医療機器ニュース
カシオ計算機の皮膚観察用ダーモカメラ「DZ-D100」と皮膚観察用ダーモスコープ「DZ-S50」が、FDAによる医療機器認可を取得した。米国向けに、カシオアメリカのECサイトで販売を開始する予定だ。
カシオ計算機(カシオ)は2021年12月22日、皮膚観察用ダーモカメラ「DZ-D100」と皮膚観察用ダーモスコープ「DZ-S50」が、米国食品医療品局(FDA)による医療機器認可を取得したと発表した。同年度中に、カシオアメリカのECサイトで米国に向けて販売を開始する。
DZ-D100は、カシオが皮膚科医と共同開発したダーモカメラで、患部の接写と通常の撮影に1台で対応する。撮影画像は、無料のソフトウェア「D'z IMAGE Viewer」で管理可能だ。ダーモスコープのDZ-S50は、目視による皮膚観察を手軽にできる。
国内では、2019年5月にDZ-D100を、2020年3月にDZ-S50を発売。海外展開としては、2021年2月に皮膚病の罹患率が高いオーストラリアとニュージランドで販売を開始している。今回、FDAのクラスIを取得したことで、医療機器として米国での販売が可能になった。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 心不全で発現亢進する遺伝子の制御により、病態が改善するメカニズムを解明
京都大学は、転写抑制因子NRSFに制御され、心不全で発現亢進する遺伝子GNAO1を抑制することで、心不全の病態が改善することを明らかにした。反対に、その過剰発現は、心機能を低下させることを確認した。 - 13.56MHzの高周波数で駆動、ウェアラブルデバイス向け伸縮性ダイオードを開発
慶應義塾大学は、柔らかく伸び縮みする半導体デバイスを、高周波数で駆動させることに成功した。非接触の交通カードでも利用される13.56MHzという高周波数を達成しており、従来の伸縮性半導体デバイスの約10万倍の性能向上となる。 - 活動量計とAIを活用し、盲導犬候補の先進的な健康管理を目指す
NECは、盲導犬の先進的な健康管理を目指した取り組みを開始する。首輪装着型の活動量計を用いて、初期訓練期間に収集したデータをNECのAI技術群「NEC the WISE」で分析し、ストレスチェック、運動量の変化などの健康管理を実施する。 - 新型コロナ死亡者数の少ない理由、日本人に多い白血球の型が影響
理化学研究所は、季節性コロナウイルスに応答する記憶免疫キラーT細胞が、類似したウイルスにも反応する抗原部位を持つことを発見した。その部位が、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質領域にも、強く交差反応することが分かった。 - 効果が長期間持続する、筋ジストロフィーのゲノム編集治療に成功
京都大学iPS細胞研究所は、ゲノム編集治療に利用できる脂質ナノ粒子輸送システムを開発し、筋ジストロフィーモデルマウスのゲノム編集に成功した。効果が長期間持続し、かつ繰り返し投与できるため、骨格筋疾患の新しい治療法として期待できる。 - 携帯電話基地局などからの電波ばく露レベルの変動が明らかに
情報通信研究機構は、携帯電話基地局などからの電波ばく露レベルの大規模かつ長期測定を実施した。同一地域の10年前との比較では、電波ばく露レベルは上昇傾向にあったものの、電波防護指針値よりも十分に低いレベルにあった。