ニュース
レベル4対応のドローン開発と量産を加速するため、生産拠点を新設:ドローン
VFRは、ドローンの生産拠点として、長野県安曇野市に「Azumino SORA Factory」を開設した。2022年度の有人地帯での目視外飛行達成に向け、量産試作と量産に注力する。
VFRは2021年12月13日、ドローンの生産拠点として、長野県安曇野市に「Azumino SORA Factory(SORA)」を開設したと発表した。
同社はこれまで、2020年に開設した「VFR インキュベーションHUB(HUB)」で開発および量産の試作を行ってきた。一方で、量産以降の工程については関連会社のVAIOに委託していた。
その後、開発するドローンの機種が増え、市場のニーズも小型から大型まで多種多様になってきたこと、さらには経済産業省が目標とする、2022年度の有人地帯における目視外飛行(レベル4)の達成に向け、HUBとSORAで開発と量産を分担することにした。
今後、HUBはレベル4の飛行が可能な機体の開発試作を担い、SORAは量産試作および量産に注力する。また、SORAでは単なる組み立てだけではなく、試作の構造変更に迅速に対応するため、3Dプリンタを活用できる環境も整える。新たな設備も導入予定で、量産現場から開発にフィードバックする場所としての役割も備える。
同社は、両拠点において高性能、高品質な製品を生産し、国内におけるドローンの社会実装を推進していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- VFRがトイドローンを展開、那須ハイランドパークの「ドローン探検隊」で活用
VFRと藤和那須リゾートは、日本国内におけるドローンの認知向上と正しい理解促進に向け「Hello DRONE Project」を開始すると発表。第1弾として、藤和那須リゾートが運営する那須ハイランドパークにおいて、VFRが企画・販売するトイドローン「VFRee-T01」を使ったアトラクション「ハチャメチャ ドローン探検隊」を実施する。 - まずはドローンのワンオペ運用を目指す、6社参加のTOAプロジェクトが始動
SUNDRED、自律制御システム研究所(ACSL)、センシンロボティクス、PHB Design、VFR、理経の6社は、ドローン技術の確実な社会実装に向けた「Take Off Anywhereプロジェクト(TOAプロジェクト)」を2022年2月22日に発足すると発表した - ドローンの早期社会実装に向け、長野県にドローンの研究開発拠点を開設
VFRは、国内でのドローンの社会実装を加速するため、長野県にある親会社のVAIO本社敷地内に研究開発拠点「VFR インキュベーションHUB」を開設した。ドローンの開発試作、量産試作ラインを設置する予定だ。 - PC事業で培った高度な設計・製造技術を活用、VAIOがドローン開発の子会社設立
VAIOは産業用ドローンの機体開発などを手掛ける子会社VFRを設立した。PC事業で培ったコンピュータ機器の設計・製造技術を活用して産業用ドローン開発などを行う。 - 安全安心な国産ドローンは蒼天を駆けるか、ACSLが「SOTEN」を発売
ACSLがNEDOの公募事業「安全安心なドローンの基盤技術開発」の下で開発を進めてきた小型空撮ドローン「SOTEN(蒼天)」を発表。2021年12月7日からドローン本体とオプション品の受注を開始しており、2022年に国内外での販売を進めて1000台規模の販売台数を目標に置いている。 - ソニーのドローン「Airpeak S1」が構成パーツを披露、ステレオカメラ5台搭載
ソニーグループは、「Japan Drone 2021」において、2021年9月発売予定の業務用ドローン「Airpeak S1」を披露した。国産ドローンとしてハードウェアを独自開発しており、高い運動性能や耐風性能、高度な制御システムに加え、小さな機体サイズにフルサイズミラーレス一眼カメラ「α」が搭載可能であり、プロ映像制作向けに展開する方針だ。