VFRがトイドローンを展開、那須ハイランドパークの「ドローン探検隊」で活用:ドローン(1/2 ページ)
VFRと藤和那須リゾートは、日本国内におけるドローンの認知向上と正しい理解促進に向け「Hello DRONE Project」を開始すると発表。第1弾として、藤和那須リゾートが運営する那須ハイランドパークにおいて、VFRが企画・販売するトイドローン「VFRee-T01」を使ったアトラクション「ハチャメチャ ドローン探検隊」を実施する。
VFRと藤和那須リゾートは2021年10月26日、東京都内で会見を開き、日本国内におけるドローンの認知向上と正しい理解促進に向け「Hello DRONE Project(以下、ハロードローンプロジェクト)」を開始すると発表した。第1弾として、藤和那須リゾートが運営する那須ハイランドパークにおいて、VFRが企画・販売するトイドローン「VFRee-T01」を使ったアトラクション「ハチャメチャ ドローン探検隊」を同年11月2日〜2022年1月5日に実施する。
会見に登壇した「ハロードローンプロジェクト」の参加企業。左から、SUNDRED 代表取締役の留目真伸氏、VFR 代表取締役の湯浅浩一郎氏、藤和那須リゾート 常務取締役の五十嵐弘樹氏、bravesoft 代表取締役 CEOの菅澤英司氏[クリックで拡大]
ハロードローンプロジェクトは、ドローンの認知向上と正しい理解促進に向け、特に「エデュケーション」「エンターテインメント」「ショッピング」へのドローン活用の推進を目的とするプロジェクトだ。ACSLやFINDi、プロドローンなどのドローンベンダーの他に、KDDIなど総計18社が賛同企業として名前を連ねている。
同プロジェクトの主催企業の1社であるVFRは、成長を支える3つの事業として2021年2月に発表したドローン技術の確実な社会実装に向けた「Take Off Anywhereプロジェクト(TOAプロジェクト)」を中核とするToA事業と、現時点で中核となっている産業用ドローンの受託開発などB2B向けのToB事業、そしてロボットの教育教材やVR(仮想現実)/MR(複合現実)ゲーミングなどでドローンを展開するToC事業を掲げている。ハロードローンプロジェクトは、このToC事業のキックオフともいえる取り組みになる。
VFR 代表取締役の湯浅浩一郎氏はプロジェクトの狙いについて「事業を拡大するには、消費意欲の高いZ世代の若者をターゲットにした仕掛けが必要だ。現在のドローンはイノベーター理論ではアーリーアダプターが手にした段階で、さらに広げていかなければ市場は拡大しない。そこで、ドローンの認知向上と正しい理解促進を図るハロードローンプロジェクトを立ち上げることにした」と語る。
一方、藤和那須リゾートは、北関東最大のレジャーランドである那須ハイランドパークと併せて、那須地区で別荘事業や宿泊事業を展開している。同社 常務取締役の五十嵐弘樹氏は「当社が管理運営するリゾート地は、敷地が広範囲にわたるため、配送の効率や、スーパー、薬局などへのアクセスが悪いという課題がある、また高齢化による人口減少の影響も出てきている。これらの課題解決を期待して、ハロードローンプロジェクトに参加することにした」と述べる。
実際に、第1弾企画である那須ハイランドパークのドローンアトラクションだけでなく、ドローンによる配送、デリバリー、未来を担う子供や若者への教育、実証実験やイノベーション創出による関係人口の増加などを模索していきたい考えだ。また、別荘地の那須ハイランドは私有地であり、現時点でさまざまな法規制のあるドローンの実証実験を行う場としての活用も期待できそうだ。
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