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光超音波イメージング装置の薬事承認を申請、無被ばくで血管を3D画像化:医療機器ニュース
Luxonusが開発した、光超音波イメージング装置「LME-01」の薬事承認申請が受理された。光と超音波を組み合わせた画像診断装置で、造影剤を使用せず、血管を無被ばくかつ簡便に3Dイメージングできる。
Luxonusは2021年12月6日、同社の光超音波イメージング装置「LME-01」の薬事承認申請が、同年11月30日に医薬品医療機器総合機構(PMDA)に受理されたと発表した。造影剤を使用せず、血管を無被ばくかつ簡便に3Dイメージングできる装置となる。
LME-01は、光と超音波を組み合わせた画像診断装置。近赤外パルスレーザー光を体表に照射し、光音響効果により血管(血液)から発生する超音波を検出する。
独自の半球型超音波センサーアレイを用いて検出することで、血流を3D画像化できる。最大180×290mmサイズを6分以内に撮影する「Still撮影」と、血流の動画を撮影する「Movie撮影」の2つの機能を有する。
同社は、キヤノンと京都大学が2006年に開始した、文科省イノベーションシステム整備事業を起源としている。同プロジェクトを引き継いだ内閣府のプログラムで開発した光超音波イメージング装置を実用化するため、2018年に設立された。
今後、薬事承認取得後に、国内の医療機関に対して販売を開始する予定。また、海外への販売も視野に入れる。
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