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薬包のIoT化により、薬の飲み忘れを防止するシステム医療機器ニュース

MEDIOTOLOGYとデンソーウェーブは、薬包をIoT化することで、飲み忘れを防止するシステムを開発した。Apple製品と連携し、離れた場所から薬箱の中の状態をリアルタイムに確認できる。

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 MEDIOTOLOGYは2021年11月29日、デンソーウェーブと共同で、薬包をIoT(モノのインターネット)化することで飲み忘れを防止するシステムを開発したと発表した。実証実験を同年12月から開始し、2022年3月のサービス提供開始を予定している。

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システムの概要[クリックで拡大] 出所:MEDIOTOLOGY

 開発したシステムは、電波を用いてタグのデータを非接触かつ一括で読み書きできる、RFID(Radio Frequency IDentification)技術を活用している。患者がRFIDタグを取り付けた薬包を通信機能を備える専用の「IoTお薬箱」で管理することで、薬包の出し入れが検知される。

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「IoTお薬箱」とRFIDタグ付きの薬包[クリックで拡大] 出所:MEDIOTOLOGY

 iPhoneやApple Watchと連携することで、薬包を「IoTお薬箱」から取り出すと、iPhoneの専用アプリケーションに自動的に記録される。

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連携したApple製品のイメージ[クリックで拡大] 出所:MEDIOTOLOGY

 Apple Watchで飲み忘れ防止の通知を受け取ることも可能だ。情報はリアルタイムで共有され、薬局の薬剤師や離れて暮らしている家族が薬箱の状況を確認できる。

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本システムによる服薬指導イメージ[クリックで拡大] 出所:MEDIOTOLOGY

 薬局は、リアルタイムな情報把握と適切な指導ができ、効率的な在宅対応が可能になる。書類作成の自動化や医療機関との連携強化への貢献も期待できる。

 薬の飲み忘れは患者の健康管理上の問題だけでなく、残薬により医療経済を圧迫するという社会問題にもつながっているとう課題があった。

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