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EVスタートアップのREEが日立と戦略的協業に合意、商用車の電動化を加速電気自動車

日立製作所の米国法人Hitachi Americaと、REE Automotiveは2021年12月15日、EV(電気自動車)の導入促進に向けて戦略的協業に合意したと発表した。EVの製造や商用車向けの充電インフラ、エネルギー管理、EV向けのデジタルフリートマネジメントなど、バリューチェーン全体で協力する。

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 日立製作所の米国法人Hitachi Americaと、REE Automotiveは2021年12月15日、EV(電気自動車)の導入促進に向けて戦略的協業に合意したと発表した。EVの製造や商用車向けの充電インフラ、エネルギー管理、EV向けのデジタルフリートマネジメントなど、バリューチェーン全体で協力する。

 日立とREEは商用車タイプの次世代EVとそのコネクテッド機能を実現するためのDaaS(Data-as-a-Service)とAaaS(Analytics-as-a-Service)のプラットフォームを共同開発する。これにより、REEのデジタルソリューション開発を加速させるという。日立のLumadaも活用しながら、物流やMaaS(Mobility-as-a-Service、自動車などの移動手段をサービスとして利用すること)に対応した、モジュール型のEVソリューションを市場投入する。

 REEはイスラエルのスタートアップだ。バッテリーや駆動部品、バイワイヤ技術を組み合わせて、無人運転を前提としたEVの車台に特化して開発している。車体を問わない車台を開発することで、EVを効率的に展開することを目指している。

 日系企業との関わりも深い。その筆頭は日野自動車だ。2019年の東京モーターショーで日野自動車はREEのプラットフォームを採用したコンセプトカーを披露。車体と車台を分けて運用し、物流や旅客輸送のニーズにきめ細かく対応しながら、稼働率を高めることを提案した。その後、2021年4月には業務提携を結び、2022年度までにハードウェアのプロトタイプを開発すると発表している。

 この他にも、部品に関してはKYBやマグナ、車両の開発ではマヒンドラ&マヒンドラとも協力している。フランスのNavyaとは、レベル4の自動運転車を共同開発する。

 日立製作所は充電設備の小型化や、急速充電から複数台の充電まで切り替えて対応する技術の開発に取り組んでいる。また、グループの日立エナジーは商用車向けの充電システムや、充電状況を監視するシステムをスウェーデンのバス事業者向けに納入する。

2019年の東京モーターショーで披露した日野自動車とREEによるコンセプトカー(左)。前輪の駆動部品(右)[クリックで拡大]
後輪は小さなタイヤ2つで、全体としては6輪となる[クリックで拡大]

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