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アスクルと電通大などAIによる在庫配置最適化アルゴリズム開発の実証実験開始物流のスマート化

アスクル、電気通信大学、タイムインターメディアは共同で、AIによる物流センターの在庫配置最適化アルゴリズム開発に向けた実証実験を開始した。進化計算手法を活用した、在庫配置を常に最適化し続けるシステム開発を目指す。

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 アスクルは2021年12月1日、電気通信大学、タイムインターメディアと共同で、AI(人工知能)による物流センターの在庫配置最適化アルゴリズム開発に向けた実証実験を開始した。2022年7月までに、進化計算(遺伝的アルゴリズム)手法を活用した、在庫配置を常に最適化し続けるシステム開発を目指す。

 アスクルの物流センターは全国9カ所に所在しており、状況によっては1つのオーダーに対して荷物の個口割れが発生する。そのため、複数センターから配送する場合に配送費用が増大するなどの問題が発生していた。

 同社と電気通信大学は、2019年からAI分野における進化計算アルゴリズムを用いて、物流センターの在庫配置を最適化するアルゴリズムの共同開発に取り組んできた。同技術が完成すれば、物流センターの在庫容量や出荷能力、商品の在庫量、出荷実績データなどに基づき、商品ごとに最適化した在庫配置を算出可能になる。これにより各物流センターの在庫量を抑えつつ、最適な配置ができる。

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進化計算による在庫配置の最適化イメージ[クリックで拡大] 出所:アスクル

 実証実験は、約3カ月にわたって実施予定。アスクルと電気通信大学が在庫配置に関する最適化アルゴリズムの研究開発、タイムインターメディアが同アルゴリズム計算の高速化を担当する。

 アスクルの各物流センターを対象に実験を行い、進化計算で導出した最適解に基づいて商品の在庫配置を変更し、荷物の個口数の低減、在庫量の抑制につなげる。また、在庫配置変更による配送費削減効果や、配送効率などについて検証していく。

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