対応するスマートグラスを拡充、遠隔作業支援ソリューションをアップデート:製造ITニュース
サン電子は、マルチデバイス対応の業務支援アプリケーション「AceReal Assist」を活用したパッケージソリューションの提供を開始した。作業者が使用するスマートグラスを拡充したことで、業務の用途に合わせて機種を選択可能になった。
サン電子は2021年10月27日、マルチデバイス対応の業務支援アプリケーション「AceReal Assist」を活用したパッケージソリューションの提供を開始した。NTTドコモと共同で提供してきた遠隔作業支援ソリューション「AceReal for docomo」の内容を拡充したもので、スマートグラスの機種や契約期間をニーズに合わせてカスタマイズできる。利用料金は月額2万5800円(税別)から。
AceReal Assistは、サン電子がドコモオープンイノベーションクラウド上で提供する、スマートグラスの遠隔支援に特化したソリューション。スマートグラスで撮影している映像を共有する他、ポインター共有やハンズフリーで資料をスクロールできるジャイロスクロール、テキストチャット機能などを備え、セキュアな環境で遠隔からビデオ通話による作業支援ができる。
作業者が使用するスマートグラスの種類を拡充したことで、業務の用途に合わせて機種を選択可能になった。また、支援者側で使用するOSも、従来のWindowsに加えてmacOSやAndroid、iPadOSに対応。iOSにも、2021年11月下旬以降に対応予定だ。
マルチデバイスに対応したことで、軽量タイプから防爆対応まで、現場に適したデバイスを選択できる。支援者側も、オフィス内や外出先などから、パソコン、モバイル端末などを用いて支援できる。
なお、既存ソリューションは「AceReal Apps」に名称を変更。AceReal for docomoという名称は今後、既存ソリューションに新ソリューションを含めたものとなる。
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