市販スマートグラスで“現場の見える化”を安価に、京セラが提案:IoT/M2M展
京セラコミュニケーションシステムが「第4回 IoT/M2M展」にて、エプソンのスマートグラス「MOVERIO」を利用した作業工程管理システムを紹介した。市販品を採用することで導入コストを下げ、幅広い現場での利用を狙う。
京セラコミュニケーションシステムは「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC2015)」と同時開催されている「第4回 IoT/M2M展」(会期:2015年5月13〜15日)に出展、エプソンのスマートグラス「MOVERIO」を利用した作業工程管理システムを展示した。
スマートグラスやHMDなどウェアラブル機器を利用した“現場の見える化”は他社も手掛けるところであるが、同社はウェアラブル機器に市販品を採用することで導入コストを下げ、幅広い現場での利用を狙う考えだ。
このシステムはAndroidを搭載したスマートグラス“モベリオ”「BT-200」を作業者が装着、同社のM2M / IoT向けモバイル通信サービス「Pilina」を介して、遠隔地にいる管理者へ作業者目線の映像と音声を送信する。
管理者は映像と音声を確認しながら指示を送ることができ、指示は音声の他、画像(静止画)も送れ、図版や写真を送信する他、作業者から送られた映像にマウスなどで書き込みを行い、注意点として送信するなど、対面しているかのような指示を送ることが可能だ。スマートグラスで撮影された映像はクラウド上に保存でき、作業の振り返りや熟練者の作業を手本としたOJTなどに利用できる。
映像と音声を双方向通信するため、快適な利用にはある程度の帯域幅(Mbpsクラス)が必要なものの、帯域幅さえ確保できればネットワークの種別は問わない。ウェアラブル機器としてはMOVERIOを想定しているが、要望次第ではソニー「SmartEyeglass」など他デバイスへの対応も検討するとしている。
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