「3G」と「組み込みボード」の分離構成がM2M導入を加速する:IoT/M2M展
コンピューテックスが「第4回 IoT/M2M展」に出展、M2M向けのSIM付き組み込みモジュール「CM-3G」の動作デモを披露した。早期申し込みのキャンペーンも開始されている。
コンピューテックスは「第18回 組込みシステム開発技術展(ESEC2015)」と同時開催されている「第4回 IoT/M2M展」(会期:2015年5月13〜15日)に出展、開発発表を行っていたM2M向け組み込みモジュール「CM-3G」の動作デモを披露した。
このモジュールはNTTドコモの3G通信機能とTexas Instrumentsのアプリケーションプロセッサ「AW3352」を中心に構成されており、UARTやUSB、Wi-Fiなどの各種I/Oを備えた「開発ボード」とあわせて利用することで、さまざまな機能を実装できる。
3G回線はNTTPCコミュニケーションズより提供され、NTTPCコミュニケーションズのM2Mソリューション「フィールドクラウド M2Mクラウドプラットフォーム」と組み合わせて利用することも可能だ。同社ではコインパーキングの料金管理やエレベーターの監視システム、HEMS/BEMSなどの用途に適するとしている。
大きな特徴は3G通信とマイコンをCM-3Gが、I/Oを開発ボードが担当する分離構成による柔軟性。開発ボードには回路図と部品表が付属しており、各種センサーなどの接続も容易に行える。また、Linuxで動作するCM-3GのSDKも用意されており、アプリケーションソフトの開発も容易だ。
ブースでは開発ボードにカメラや照度センサーなどを接続し、iPadからカメラ映像や照度などのセンサーデータ、3G電波強度の確認などを行える様子の他、CM-3G&開発ボードを2組用意し、3G回線経由でライトを点灯させるなどの様子も紹介されていた。
CM-3Gおよび開発ボード(6カ月間、毎月1Gバイトが使用可能な3G SIMカードやNTTPCコミュニケーションズのM2Mプラットフォーム期間限定利用権付き)の価格は10万円だが、同社では「IoT早期実現キャンペーン」として、2015年9月30日までの申し込みについては20%オフの8万円で販売するキャンペーンを実施している。
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