Bluetooth 5.3 Low Energyに対応した新マイコンの開発を発表:組み込み開発ニュース
ルネサス エレクトロニクスは、Bluetooth SIGの新規格Bluetooth 5.3 Low Energyに対応する新しいマイクロコントローラーを開発中だ。「RA」ファミリーに加わる新マイコンは、2022年第1四半期からのサンプル出荷を予定している。
ルネサス エレクトロニクスは2021年10月21日、Bluetooth SIGの新規格Bluetooth 5.3 Low Energy(LE)に対応する新しいマイクロコントローラーを開発中だと発表した。32ビットマイコン「RA」ファミリーに加わる新マイコンは、2022年第1四半期からのサンプル出荷を予定している。
新規格Bluetooth 5.3は、レシーバーのデューティーサイクルを改善するための新機能を備えており、ペリフェラル機器からセントラル機器に優先チャンネル情報を提供することで、スループットと信頼性を向上する。また、頻繁にバーストトラフィックへ切り替えの必要があるアプリケーション向けに、低デューティサイクルと高デューティサイクル間の切り替え時間を短縮するサブレート接続も搭載する。
新マイコンは上記の機能に加え、従来のRAファミリーのように、TrustZone技術に対応する高いセキュリティやセーフティメカニズムを備える。旧バーションが持つ方向検知機能、ステレオオーディオ伝送向けアイソクロナスチャンネルにも対応する予定だ。
ソフトウェア無線(SDR)機能を搭載するため、後から新規格がリリースされても移行できる。アプリケーション開発を容易にする、支援ツール「QE for BLE」や、ソフトウェアパッケージ「Flexible Software Package(FSP)」にも対応する。
オプションで高性能、低消費電力の小型パッケージを用意する。他に、新マイコンと補完的なアナログ、パワーおよびタイミングデバイスを組み合わせたソリューションの提供を予定している。
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