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3Dプリンティングとジェネレーティブデザインでコンセプトモデルを共同開発:デザインの力
アロマビットは、同社の「ニオイ可視化センサー」を用いた長岡造形大学、山形大学との共同研究により、プロダクトコンセプトモデル「AROMAROID」を開発した。3Dプリンティングとジェネレーティブデザインを採用している。
アロマビットは2021年10月19日、同社の「ニオイ可視化センサー」を用いた長岡造形大学、山形大学との共同研究により、プロダクトコンセプトモデル「AROMAROID」を開発したと発表した。
今回の共同研究では、3Dプリンティングの利点を最大限に生かすため、コンピュータプログラムによってデザインを生成する、ジェネレーティブデザインを採用。金型成形では実現できない、複雑かつ優美で、抽象彫刻のように鑑賞に耐え得る造形の製品開発を目指した。
AROMAROIDは、アロマビットのニオイ可視化センサーと照明、Bluetoothスピーカーを組み合わせて開発。空気中の匂いをセンシングし、照明機能と音楽、音声などでその状態を知らせる。
製品デザインは、長岡造形大学 プロダクトデザイン学科 教授の増田譲氏が担当した。見えない匂いを表現する特徴的な造形のブルーの透明カバーにより、デザイン性の高いモデルに仕上げた。先端成形加工技術によるプロトタイプ製造は、山形大学が担当している。
同社は、安全で快適な環境作りをサポートするコンセプトモデルとして、商業施設や住宅などさまざまな場所での活用を想定している。
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