ニュース
医療用リアルタイム画像鮮明化装置を発売、医療機器分野へ本格参入:医療機器ニュース
ロジック・アンド・デザインは、同社初の医療機器となる、医療用リアルタイム画像鮮明化装置「MIEr」を発売する。今後、独自技術の高精細画像鮮明化アルゴリズムを活用し、医療機器分野へ本格参入する。
ロジック・アンド・デザインは2021年9月28日、同社初の医療機器となる、医療用リアルタイム画像鮮明化装置「MIEr(ミエル:Medical Image Enhancer)」を同年10月に発売すると発表した。
MIErは、同社の高精細画像鮮明化アルゴリズム「LISr(ロジカル・イメージ・センシタイザー)」を搭載した画像鮮明化装置「LISr-101」を医療機器とした製品となる。LISrが画像改善フィルターとして機能し、約4m秒というリアルタイムで高画質な画像を鮮明化する。カメラとモニターの間につなぐだけで設置でき、操作も容易だ。
ロジック・アンド・デザインは、独自の高精細画像鮮明化アルゴリズムを生かし、医療機器分野への本格参入を表明している。既に、高度管理医療機器貸与・販売業、医療機器製造販売業の認可を得ており、MIErについても医療機器Class Iの届け出を済ませている。
参入初年度となる2021年は、MIErを中心に画像鮮明化の需要が高い眼科領域に注力する。現在は、「内視鏡・手術用顕微鏡対応AI復元鮮明化装置」「遠隔診療向けオンライン画像鮮明化アプリ」「鮮明化処理画像AI解析装置」を開発中で、次年度以降は消化器内科や脳外科など他診療科に対する製品も販売していく予定だ。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日本の一足先を行く米国のコミュニケーション重視型医療機器サイバーセキュリティ
本連載第69回で欧州連合の医療機器サイバーセキュリティ政策動向を取り上げたが、今回は米国の最新動向を整理してみたい。 - 背骨の形が「見える」眼鏡、レントゲンいらずの姿勢矯正デバイスに医師も期待
「美姿勢メガネ」は眼鏡に後付けで搭載する小型デバイスで、着用者の背骨形状をリアルタイムで可視化する。従来、背骨の形はレントゲンなどでしか把握できなかったが、これを日常的に行えるようにする。デバイスの仕組みと開発目的を聞いた。 - 非接触のセンサーと機械学習の組み合わせで頸髄症患者をスクリーニング
東京医科歯科大学と慶應義塾大学は、非接触型センサーを用いて手指動作のデータを取得し、機械学習によって疾患の有無を推定する、頸髄症を簡便にスクリーニングする手法を開発した。 - 3Dプリント義足の海外展開や完全リモート販売の推進を目的に2.4億円を調達
インスタリムは、3Dプリント義足の海外展開などを推進するための資金として2億4000万円を調達した。フィリピンの地方都市への販売網拡大や、現地製造販売体制の強化、マーケティング施策を通じてさらなる成長を目指す。 - 人間の脳のように振る舞う汎用人工知能を開発するための方法論を標準化
東京大学は、汎用AIなどのソフトウェアを実装する際の仕様情報となる脳参照アーキテクチャデータ形式と、それを用いた開発方法論を標準化した。 - 空気中の新型コロナウイルスを高速で検知するセンサーの共同開発が進行中
ボールウェーブ、東北大学、豊田合成は、空気中の新型コロナウイルスを直接検出する高速のウイルスセンサー開発を目的とした「ボールSAWウイルスセンサーの原理検証に関する研究」を共同で進めている。