スマート製造の技術連携や事例創出で、EdgecrossコンソーシアムとIVIが提携:FAニュース
Edgecrossコンソーシアムとインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2021年10月13日、スマート製造の発展に向け包括協定を締結したことを発表した。
Edgecrossコンソーシアムとインダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(以下、IVI)は2021年10月13日、スマート製造の発展に向け包括協定を締結したことを発表した。
Edgecrossコンソーシアムは「企業・産業の枠を超え、エッジコンピューティング領域を軸とした新たな付加価値創出を目指す」をミッションに、エッジ領域のデータ活用を支える「エッジコンピューティング領域のソフトウェアプラットフォーム」の構築を推進している。現在は380社以上が参加し、基本ソフトウェアである「Edgecross」の普及や活用事例の拡大などに取り組んでいる。
一方のIVIは、IoT(モノのインターネット)時代におけるモノづくりとITの融合によって可能となる新たなモノづくりの姿を“緩やかな標準”というコンセプトをもとに実現することを目的とした団体である。日本機械学会 生産システム部門の「つながる工場」分科会が母体とし、2015年6月に設立された。「ボトムアップアプローチ」や「緩やかな標準」「協調と標準のルール作り」などを目指し、製造現場の課題解決をベースに、デジタル技術の現実的な活用のカタチ作りに取り組んでいることが特徴だ。
どちらの団体もスマート工場化などの中で「つながる」の実現を目指しており補完関係となる部分も多いことから今回提携を決めた。具体的には「スマート製造に関する技術の推進」「ユースケースの創出、共有及び活用の促進」「成果報告会などのプロモーションの相互協力」「その他の相互協力」を挙げている。その他の協力項目としては、研究交流や人材交流、会員間交流、人材育成の相互支援などを想定しているという。
提携についてIVIの西岡氏は「Edgecrossコンソーシアムの活動は、それぞれの企業が競争するオートメーションの世界の中で、バランスを取りながら協調領域の拡大に取り組む姿が素晴らしいと見ていた。IVIでは現場課題をベースとし、現場と現場、人と人、企業と企業をつなげる取り組みを続けてきており、連携できる部分も多いと考えている。特に従来手の届きにくかった中小製造業への領域でのアプローチに期待している。また、海外に向けて情報発信をしていく活動などを一緒に進めていきたい」と語っている。
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