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プロテイン輸送の一部をモーダルシフト化、明治がCO2排出量を年間13t削減:脱炭素
明治は、製品の輸送に関して、物流の一部をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトを実施する。物流における二酸化炭素排出量を年間13t削減し、オートフロアコンテナの活用により、荷下ろし作業の時間短縮と効率化を図る。
明治は2021年9月7日、同社製品である粉末プロテイン「ザバス」の輸送に関して、物流の一部をトラックから鉄道に切り替えるモーダルシフトを同月27日から実施すると発表した。岡山県倉敷市の倉敷工場から埼玉県の倉庫までの物流の一部をモーダルシフト化し、約770kmを鉄道輸送にする。
同社グループは、長期環境ビジョン「Meiji Green Engagement for 2050」において、2050年までにバリューチェーン全体で温室効果ガス排出量をゼロにする「カーボンニュートラル」の達成を目指している。今回の取り組みによって、CO2排出量を年間13t削減(削減率は従来比70%)できるという。
また、今回のモーダルシフト化では、同社の製品輸送に初めてオートフロアコンテナを活用する。オートフロアコンテナは、荷台の床を電動スライド式にすることで、荷物の積み下ろし作業の時間短縮と効率化を可能にするコンテナだ。
同社は今回のモーダルシフト化を通じて、物流におけるCO2排出量を削減するだけでなく、トラック輸送の生産性向上や効率化を目指す。
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