ニュース
ブロックチェーンによる物流のトレーサビリティー向上に向けた実証実験開始:サプライチェーン改革
大日本印刷は2021年8月25日、三菱ケミカル、リファインバースグループと共同で、バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡などを可能にする、透明性と信頼性の高いサプライチェーン構築に向けた実証実験を開始すると発表した。
大日本印刷は2021年8月25日、三菱ケミカル、リファインバースグループと共同で、バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡などを可能にする、透明性と信頼性の高いサプライチェーン構築に向けた実証実験を開始すると発表した。
実証実験では、ブロックチェーン技術を用いたトレーサビリティー管理プラットフォームを展開するオランダのスタートアップ、サーキュライズ(Circularise)の情報管理システムを活用する。同システムは、パブリックブロックチェーンを利用し、原料から最終製品まで追跡可能なサプライチェーントレーサビリティーシステムである。独自の暗号化技術を採用して、サプライチェーン内の各企業の機密情報や公開情報を管理、共有する。
3社は2021年9月末まで実証実験を実施する予定。バイオマスやリサイクル原料の管理、追跡に加えて、ライフサイクルアセスメント(LCA)などの環境負荷の評価指標への対応を含めたサプライチェーン構築を検討する。
この実証実験を通じて、バイオマスやリサイクル原料を利用した製品の高付加価値化や、認証材料の管理に有効な高いトレーサビリティーを備えるサプライチェーン構築の有用性を検証していく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 世界で広がるサプライチェーンの混乱、求められるSCMのデジタル化
インフォアジャパンは2021年4月14日、サプライチェーンマネジメント(SCM)のデジタル化を支援する自社のソリューション群について説明会を開催した。グローバルサプライチェーンが抱える課題を提示するとともに、同社のソリューション群がそれらをいかに解決するかを解説した。 - コロナ禍で増減する需給にどう対応するか、コニカミノルタのサプライチェーン変革
MONOistは2020年12月16〜17日、オンラインでセミナー「サプライチェーンの革新〜Withコロナ時代に必要不可欠なサプライチェーンのデジタル化〜」を開催した。本稿では、前編で、コニカミノルタ SCM部 部長の神田烈氏が登壇した基調講演「サプライチェーンをDX〜コニカミノルタが実践するデジタル変革〜」を含むDay1の内容をダイジェストで紹介する。 - 属人的な日本企業のSCM、人海戦術の負のループをいかに抜け出すか
MONOistは2020年12月16〜17日、オンラインでセミナー「サプライチェーンの革新〜Withコロナ時代に必要不可欠なサプライチェーンのデジタル化〜」を開催した。後編では特別講演として登壇したクニエ シニアマネージャーの宍戸徹哉氏と同マネージングディレクターの笹川亮平氏による「日本企業が陥りがちなサプライチェーンマネジメントのデジタル化阻害要因」を含むDay2の内容をダイジェストでお伝えする。 - パナソニックが「Let's note」でサプライチェーン革新、在庫ロス1割削減目指す
パナソニックとBlue Yonderジャパンは、ノートPC「Let's note」などを手掛けるパナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社傘下のモバイルソリューションズ事業部(MSBD)において、Blue Yonderのサプライチェーン計画系ソフトウェア「S&OP」を導入したことを発表した。 - パナソニックはSCMソリューションの協業先になぜブルーヨンダーを選んだのか
パナソニック コネクティッドソリューションズ(CNS)社は2020年6月24日、オンラインで記者会見を開き、同社が出資を発表したBlue Yonder(ブルーヨンダー)との協業によるサプライチェーンマネジメント(SCM)ソリューション事業の方向性について説明した。