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物流施設統合管理、最適化システムにおけるパートナーシップ契約を締結:物流のスマート化
GROUNDと日本ユニシスは、GROUNDの物流施設統合管理、最適化システム「GWES」のパートナーシップ契約締結に合意した。今後、GROUNDからの直接契約に加えて、日本ユニシスのネットワークを通じた間接販売も進める。
GROUNDは2021年7月29日、日本ユニシスと、物流施設統合管理、最適化システム「GWES(GROUND Warehouse Execution System)」のパートナーシップ契約締結に合意したと発表した。
GWESは、ミドルウェアとしての共通データ基盤と、AI(人工知能)を適用したさまざまな機能モジュールで構成される。ハードウェアやソフトウェアとシームレスに連携することで、物流施設全体を最適化、可視化する。
また、WMS(倉庫管理システム)やWCS(倉庫制御システム)など外部システムとの連携により、さまざまな観点で作業実績データを集計、分析、可視化できる。作業台車の状況を踏まえたピッキング順序の最適化や、物流施設内のハードウェアおよびソフトウェアの統合管理機能も搭載している。
システムの提供開始は2021年8月2日からで、日本ユニシスが最初のパートナーシップ契約となる。同契約により、GROUNDからの直接契約に加えて、日本ユニシスのネットワークを通じた間接販売も進める。併せて、両社による導入支援や保守サポート体制の強化も図る。
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