2021年5月の転職求人倍率は1.85倍、前月比マイナス0.03ポイント:キャリアニュース
転職サービス「doda」が2021年5月の転職求人倍率を発表した。転職求人倍率は前月比−0.03ポイントとなる「1.85倍」で、求人数はコロナ前の2019年5月の約8割まで回復していることが分かった。
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、2021年6月17日、「doda 転職求人倍率レポート」を発表した。ここでの転職求人倍率は、中途採用の求人数をdodaエージェントサービス登録者(転職希望者数)で割った数値となる。
2021年5月の転職求人倍率を見ると、前月比−0.03ポイントの「1.85倍」となり、「求人数」は前月比102.1%、前年同月比116.2%となっている。転職希望者数は前月比103.6%、前年同月比127.2%だった。
業種別に見ると、前月より求人数が増加したのは、「その他」を除く8業種のうち「IT・通信」「メディア」「メーカー」「商社・流通」「小売・外食」「サービス」の6業種。求人の増加率が最も高かったのは、前月比107.6%の「メディア」で、次が前月比105.5%の「商社・流通」だった。
職種別で前月より求人数が増加したのは、11職種のうち「営業系」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「専門職」「クリエイティブ系」「事務・アシスタント系」の7職種。求人の増加率は、「営業系」(前月比106.5%)と「事務・アシスタント系」(前月比106.4%)が高かった。
コロナ前の2019年5月比では約8割まで求人数が回復
5月の求人数は前月と比較すると微増だったが、新型コロナウイルス感染症の拡大により2020年5月は求人数が減少したことから、前年同月比で見ると大幅に増加している。コロナ前の2019年5月と比べると84.0%まで回復した。
回復の要因には、新年度の募集が本格化したことや、新型コロナウイルスのワクチン接種後の景気回復を見込んだ一部企業が採用活動を開始したことなどが考えられる。
転職希望者数も前月比で微増しており、前月に続いて過去最高値を更新。求人数の増加幅よりも転職希望者数の増加幅が多かったため、求人倍率は前月より下降している。
dodaでは、6月は新型コロナウイルス感染拡大前の傾向と同様、求人数はほぼ変わらず、転職希望者数は微増すると見ている。
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