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プラスチックやダイカスト成形向け金型監視装置、カメラ4台での監視に対応:FAニュース
ウシオライティングは、プラスチックやダイカスト成形向け金型監視装置「PLUS-E」の「PE-700」モデルを発表した。2021年7月上旬から販売を開始する予定で、4台のカメラによる監視ができる。
ウシオライティングは2021年6月17日、プラスチックやダイカスト成形向けの金型監視装置「PLUS-E(プラスイー)」の「PE-700」モデルを発表した。国内販売を同年7月上旬から開始する予定で、価格は標準装備で145万円(税別)。同年秋からは、海外での販売も予定している。
PLUS-Eは、プラスチック射出成形機やダイカストマシンの成形プロセスで落下不良、成形不良、ピン折れなどを監視する。不良、不具合を検知した際は成形機を停止、または自動復帰させて金型破損を未然に防ぐ。
新製品のPE-700モデルは、国内では業界初という4カメラに対応。多角的な撮像により、1工程内で複数の監視、検査ができる。複雑な金型、大型製品や外装部品などに使用される、大きな金型の検査が可能になる。
また、フルカラーHD解像度(200万画素)の高精細画像によるさまざまな処理が、0.012秒以内で実施できる。複数の基準画像による監視も可能で、誤動作、誤検知を回避できる。
LANやUSBポートに加え、多彩な通信ポートを装備する。これまで困難だった成形機をはじめとする多くの外部機器と容易に接続できるため、連動を強化する。
今後は、海外販売に向け、FCC CLASS-A、KCへの適合を予定する。標準で日本語、英語、中国語、韓国語に対応するほか、その他言語にも対応できる拡張性を搭載する。
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