ニュース
需要予測や在庫適正化のAIソリューション実現に向けてウイングアークが協業:製造ITニュース
ウイングアーク1stは、製造業でのAI活用推進を目的としたソリューション開発について、ジールおよびデータブリックス・ジャパンと協業する。製造業における需要予測や予知保全、在庫適正化を支援するソリューションを提供していく。
ウイングアーク1stは2021年6月11日、製造業でのAI(人工知能)活用推進を目的としたソリューション開発において、ジールおよびデータブリックス・ジャパンとの協業を発表した。製造業で課題となっている生産量の適正化、部品や原材料の適正化、品質維持および向上を目指す。
今回の協業では、ウイングアーク1stのBI(ビジネスインテリジェンス)ダッシュボード「MotionBoard」と、データブリックス・ジャパンの統合データ分析基盤「レイクハウス・プラットフォーム」上の機械学習などのAI技術を活用することで、製造業における需要予測や予知保全、在庫適正化を支援するソリューションを提供していく。
具体的には、市場トレンドや販売データなどから需要を予測して生産計画を最適化する。また、生産計画や完成品および材料などの在庫数、仕入れリードタイムなどのデータに基づき、それぞれの在庫数、仕入れタイミングを予測して在庫管理や調達業務の適正化を図る。
さらに、設備稼働時系列や温湿度情報、アラート信号などからAIによって故障を予測。設備停止時間を削減したり、AI画像認識技術を用いた自動検品による検品品質の安定などにも対応する。
ジールは他2社との製品提供時の環境構築や、コンサルティング提案を担当する。マーケティング活動については、3社共同で取り組んでいく。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- AIの精度や稼働状況をモニタリングする維持管理ツールを提供開始
ウイングアーク1stは、AIの精度や稼働状況をモニタリングする維持管理ツールの提供を開始した。グリッドのAI開発プラットフォーム「ReNom」上で開発して稼働するAIに対して、実行結果や解析精度をモニタリングする。 - IoTやスマート工場向け向けソリューション強化で提携、データサービス創出も
ウイングアーク1stは、東芝デジタルソリューションズと資本、業務において提携した。提携により、両社の人材や技術を交流させ、製造業向けソリューションの強化を図る。また、両社の知見、技術を活用して新たなデータサービスを創出する。 - 切削工具メーカーがBIツールを導入、装置の稼働情報を即時可視化
ウイングアーク1stは、同社のBIツール「MotionBoard」を産業用切削工具メーカーであるユニオンツールが、製造装置のデータをリアルタイムで可視化するために導入したと発表した。 - BIからAIへ、BIダッシュボードでAIを活用したデータ分析・予測
ウイングアーク1stとグルーヴノーツは、BIダッシュボード「MotionBoard」と機械学習プラットフォーム「MAGELLAN BLOCKS」を組み合わせて、簡単にAIを用いたデータの分析・予測ができる新製品を発売した。 - HTML5ベースで描画速度が向上、BIダッシュボードの最新版
ウイングアーク1stは、BI(ビシネスインテリジェンス)ダッシュボードの最新版「MotionBoard Ver.6.0」を、2018年12月6日に発売する。HTML5ベースで開発し、従来のFlashと比較して、描画パフォーマンスが向上した。 - 集計分析プラットフォームに、産業機械データに特化した新モデル
ウイングアーク1stは産業機械のデータ活用に特化した、集計分析プラットフォームの新モデル「Dr.Sum Eモデル」を発表した。産業機械から100ミリ秒単位でセンサーデータを受け取り、大量データをリアルタイムに加工処理して高速集計する。