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切削工具メーカーがBIツールを導入、装置の稼働情報を即時可視化:製造IT導入事例
ウイングアーク1stは、同社のBIツール「MotionBoard」を産業用切削工具メーカーであるユニオンツールが、製造装置のデータをリアルタイムで可視化するために導入したと発表した。
ウイングアーク1stは2019年7月17日、同社のBIツール「MotionBoard」を産業用切削工具メーカーのユニオンツールが、製造装置のデータをリアルタイムで可視化するために導入したと発表した。
ユニオンツールでは製造装置が停止した場合に、状況を即座に把握して稼働停止時間を最小限に留める生産体制を必要としていた。MotionBoardのデモを見て、そのデザイン性や使いやすさが業務改善に役立つと判断し、実証実験を実施。その結果、製造装置ごとの生産計画や実績をガントチャート表示することで、システムの基本部分を半日で作成できた。
MotionBoard導入後の効果として、製造装置が一定時間以上停止したり、仕掛りに過不足が発生したりした場合にダッシュボードでアラート表示させることが可能となった。また、日別の加工計画、実績対比、材料枯渇までの予測時間などを製造装置ごとにリアルタイム確認が行える。
今後、ユニオンツールではダブレットでのダッシュボード表示や、チャットを用いた異常通知など、現場での利便性をさらに高める施策を行う方針だ。さらには、製造実行システムの領域全体を可視化することで、原価や在庫の管理にもデータ活用を進める。
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