予兆検知や集団防衛技術を活用したセキュリティソリューションを発売:製造ITニュース
日立ソリューションズ・クリエイトは、IronNet Cybersecurityのセキュリティ製品を活用した「ネットワーク脅威検知ソリューション」を発売した。効果的なサイバー攻撃検出と、集団防衛による強固なセキュリティ対策を支援する。
日立ソリューションズ・クリエイトは2021年5月17日、予兆検知や集団防衛技術を用いた「ネットワーク脅威検知ソリューション」を発売した。販売代理店契約を締結したIronNet Cybersecurity(IronNet)のセキュリティ製品「IronDefense」「IronDome」を活用しており、効果的なサイバー攻撃検出と集団防衛による強固なセキュリティ対策を支援する。
IronNetのIronDefenseは、潜在的な脅威の予兆を検知し、優先順位を付けて警告する。この機能を活用し、脅威情報を分析して詳細を調査した上で、対象のアクセスをブロックするか否かをユーザーと連携して判断、対応する。
予兆検知した脅威情報は、IronDomeを通じて業界やグループ企業、サプライチェーン全体で共有可能だ。この集団防衛により、インシデントの発生前に有効な対策を講じることができる。また、潜在的な脅威を分析レポートで定期的に報告し、ユーザーの業務実態に合わせて脆弱(ぜいじゃく)性診断などを実施することも可能だ。
ネットワーク脅威検知ソリューションは、インシデント詳細調査支援や保守などを含む標準契約の「運用サポート」、インシデントの追加調査およびトレーニングなどの「追加オプション」、導入検討中のユーザーに対する「評価導入支援サポート」の各メニューから構成される。
価格は個別見積もり形式で提供する。今後3年間で同ソリューションの累計売上15億円を目指すとしている。
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