超大型3Dプリンタを開発するExtraBoldが総額約3.6億円の資金調達を実施:3Dプリンタニュース
ExtraBold(エクストラボールド)は、リアルテックファンドとMistletoe Japanをリード投資家とし、小橋工業、前田技研、みずほキャピタル、グローカリンクを引受先とする第三者割当増資により、総額約3.6億円の資金調達を実施した。新規プリントヘッドの開発を加速させ、大型3Dプリンタの量産化と販売拡大を目指す。
ExtraBold(エクストラボールド)は2021年4月1日、リアルテックファンドとMistletoe Japanをリード投資家とし、小橋工業、前田技研、みずほキャピタル、グローカリンクを引受先とする第三者割当増資により、総額約3.6億円の資金調達を実施したことを発表した。
新規プリントヘッド開発の完了と、量産化・販売拡大を目指す
2017年12月に設立されたExtraBoldは、従来のFDM(熱溶解積層)方式3Dプリンタが抱える「造形時間がかかる」「造形サイズが小さい」「材料が限定されている」という3つの課題に着目し、それらを解決する超大型3Dプリンタの開発などを手掛けている。2020年5月には、樹脂ペレット材に対応する独自開発のプリントヘッドを搭載し、1時間当たり15kgの樹脂吐出量と最大1700×1300×1020mmの大型・高速造形を実現する12フィートコンテナサイズの大型3Dプリンタ「EXFシリーズ」の最新機種「EXF-12」を発表した。
現在、ExtraBoldはシンガポールの大学や研究機関と共同で、さらなる樹脂吐出量の増大や安定的な造形を実現する全く新しいプリントヘッドの開発に取り組んでいる。今回の資金調達によって、同プリントヘッドの開発を完了させるとともに、大型3Dプリンタの最新機種の量産化と販売拡大を目指すとしている。
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