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日立のLumadaが外部のDNAを取り込み、東京駅直結のフラグシップ拠点を開設製造マネジメントニュース(2/2 ページ)

日立製作所はデジタルソリューション「Lumada」の協創活動を推進する新たなフラグシップ拠点「Lumada Innovation Hub Tokyo」を報道陣に公開。同拠点をはじめとする「Lumada Innovation Hub」の活動を進めるために日立社外から招聘した加治慶光氏と澤円氏も紹介した。

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Lumada Innovation Hub Tokyoの設計コンセプトは「洛中洛外図」

 Lumada Innovation Hub Tokyoの設計コンセプトは、人々の豊かな営みを、時空を超えて一双のびょうぶに描いた「洛中洛外図」になる。ここに集うさまざまな才能がDXを通じて生み出す多彩な価値を一つにつなぎ合わせることを象徴する「すやり霞」をデザインモチーフに、対話による発想やひらめきなどを促しイノベーションの創出を支える物理空間と情報環境を用意しているという。

「Lumada Innovation Hub Tokyo」の設計コンセプトとなる「洛中洛外図」
「Lumada Innovation Hub Tokyo」の設計コンセプトとなる「洛中洛外図」(クリックで拡大) 出典:日立

 具体的には、オンラインでも利用可能な5つの協創空間「Meet-Up Square」「DX Gallery」「Co-Creation Studio」「Mirai Atelier」「Incubation Base」を提供し、ビジョン構築からビジネス化までの協創プロセスを支援する。また、これらの協創空間では、日立がコロナ禍において試行し培ってきたビジョン構築やアイデア創出などの協創プロセスのデジタル化のノウハウを駆使することで、議論を深める対面を含めたリアルだけでなく、イノベーション創出を迅速化するバーチャルを組み合わせた最適なハイブリッド環境を提供し、レジリエントなコミュニケーションを支えていくとしている。

「Lumada Innovation Hub Tokyo」の5つの協創空間
「Lumada Innovation Hub Tokyo」の5つの協創空間(クリックで拡大) 出典:日立

 なお、Lumada Innovation Hub Tokyoは、年間で100件以上の案件を手掛けていくことを目標としている。1件当たり5〜10人のスタッフが付くことになり、そこではLumada Innovation Hub Tokyoのメンバーだけでなく、日立の各拠点からもリアルとバーチャルを融合する形で支援していくことになるという。

 報道陣には、会見会場となったMeet-Up Squareの他、その後方スペースとなるDX Gallery、顧客やパートナーと価値創出を行うCo-Creation Studioを公開した。DX Galleryには大型ディスプレイが2面あり、大みか事業所内の360度映像を見せたり、Lumada Innovation Hub Tokyoに所属するスペシャリスト(の一部メンバー)を紹介するなどした。

会見会場となった「Meet-Up Square」
会見会場となった「Meet-Up Square」(クリックで拡大)
大みか事業所内の360度映像スペシャリスト紹介 「Meet-Up Square」の後方にある「DX Gallery」の大型ディスプレイでは、大みか事業所内の360度映像を映し出したり(左)、「Lumada Innovation Hub Tokyo」に所属するスペシャリストを紹介したりしていた(クリックで拡大)

 Co-Creation Studioでは、Lumada Innovation Hub Tokyoを、タイのLumada Center Southeast Asia、大みか事業所、協創の森とリモートでつなげて行うワークショップのデモンストレーションも披露した。社会の将来変化を捉えるビジョンデザインでは、PEST(P:政治、E:経済、S:社会、T:技術)カードを使った未来洞察支援ツールを、工場のスマート化を題材とした業務デザインでは、議論した内容と関連するLumadaのユースケースを自動でレコメンドする、AIによるアイデア発想支援ツールを活用していた。

PESTカードを使った未来洞察支援ツールIによるアイデア発想支援ツール 「Co-Creation Studio」におけるワークショップのデモ。ディスプレイ上に数十枚並んだPESTカードを使って、ビジョンデザインのための未来洞察の支援を行ったり(左)、AIによるアイデア発想支援ツールで最適なLumadaのユースケースを自動抽出したり(右)していた(クリックで拡大)

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