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切りくずを細かく切断する技術を搭載、主軸台固定形CNC自動旋盤の新シリーズFAニュース

シチズンマシナリーは、主軸台固定形CNC自動旋盤「Miyano」の新シリーズ「ANX42SYY」を発表した。タレット刃物台に切りくずを細かく切断するLFV技術を搭載するなど、さまざまな機能向上により、効率的で多様な加工に対応する。

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 シチズンマシナリーは2021年2月1日、主軸台固定形CNC自動旋盤「Miyano」の新シリーズ「ANX42SYY」を発表した。同年7月から販売を開始し、月産10台を予定している。さまざまな機能が向上したことで、従来の自動車、空圧、油圧に加え、医療分野など新領域への開拓も進める。

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主軸台固定形CNC自動旋盤ミヤノ「ANX42SYY」 出典:シチズンマシナリー

 最大直径42×長さ130mmのバー材を加工でき、2スピンドル、2タレットにより正面、背面の同時加工に対応する。タレット刃物台に、独自の制御技術で切りくずを細かく切断するLFV(低周波振動切削)技術を搭載している。

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加工の様子 出典:シチズンマシナリー
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(左)従来の切削による切りくず、(右)LFV技術による切りくず 出典:シチズンマシナリー

 正面、背面主軸に「ビルトインスピンドルモーター」を採用しており、ベルト駆動方式スピンドル搭載機と比較して30%応答速度が向上。また、リニアガイドの採用により早送り速度が向上したほか、同時加工が可能な重畳制御によりサイクルタイムを短縮する。材料をつかむチャックは正面、背面主軸とも直径42mmに対応し、さらに上部、下部タレットにY軸を搭載したことで多様な加工が可能になった。

 最新のHMIを搭載したNC装置の操作盤には、15インチのタッチパネルを採用。Miyanoブランドと「Cincom」ブランドの操作互換性を持たせている。

 切削室にはスライド式の大型扉を備え、広い作業スペースと加工状況を確認できる視認性を確保。既存機種より約20%の省スペース化をしながら、操作性や使いやすさに配慮したデザインとなっている。

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