製造現場で胎動する“新たな製品ジャンル”とその伝え方
オートメーションや製造現場向け機器の取材を進めている中で、最近よく感じるのが「(専門メディア以外の)一般メディアは大変なんじゃないかな」ということです。というのも、従来の製品ジャンルの枠組みに収まらない新しい製品ジャンルや、製品領域が増えているからです。
既に定まっている製品ジャンルであれば、ポイントになる性能や機能がある程度限られますので、そこを押さえていれば記事として読者に製品の特徴を伝えることができます。しかし、新しい製品ジャンルとなると、業界背景やそれまでの製品ジャンルの配置、新たな製品の特徴やそれによって解決したい課題など、前提知識や、課題認識などを踏まえなければ、その製品の本当の価値を伝えることができないからです。
われわれ専門メディアとしても「こういう背景から説明しなければ伝わらないのではないか」や「こういう使用例をピックアップして書いた方が伝わるのではないか」など試行錯誤をしながら、日々の新たな取材を行っています。
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