脚立作業の隠れた危険や正しい姿勢を学べるVRコンテンツをリリース:VRニュース
積木製作は、「安全体感VRトレーニング」シリーズの新ラインアップ「脚立作業の危険性」をリリースした。蛍光灯の交換や荷降ろしなどの作業をVRで体験しながら、隠れた危険性や作業時の正しい姿勢、注意点を学ぶことができる。
積木製作は2021年1月13日、「安全体感VRトレーニング」(VR:仮想現実)シリーズの新ラインアップとして「脚立作業の危険性」をリリースした。
安全体感VRトレーニングシリーズは、3DCGのVRを用いた体験型安全教育プログラムだ。「建設現場における仮設足場からの墜落」「車両基地構内における危険体験」など多様なコンテンツがあり、2017年4月に第1弾をリリースして以来、160以上の企業で導入、活用されている。
新コンテンツである脚立作業の危険性は、危険体験パート3つと講習パート1つ、合わせて4つのシナリオで構成される。
危険体験パートでは、「電動ドライバーの使用」「蛍光灯の交換」「荷降ろし作業」の3つの状況に隠れている危険性を、講習パートでは作業時の注意点や正しい姿勢をVR体験を通して学べる。
同コンテンツは、開始時に体験者の身長を自動計測し、身長に合わせた高さを設定するキャリブレーション機能を実装する。これにより、腕の長さで作業の難易度が変わったり、身長が届かないために作業が滞ったりといった体験者間の個人差を解消し、体験者ごとに適したトレーニングが体験できる。
また、安全で効果的な体験学習ができるよう、脚立型の専用スツールを開発。同スツールを用いて没入感の高いVRトレーニングを実施することで、実際に脚立に乗って作業する感覚が得られる上、踏み外しや転倒など体験中の事故を防ぎつつ、作業時の正しいバランス感覚を習得できる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。 - 「VR=仮想現実感」は誤訳!? VRの定義、「製造業VR」の現状と課題
製造業VR開発最前線 前編では、VRやAR、MRの概要、製造業向けVRの他の分野のVRとは異なる特徴、これまでの状況などを説明する。 - 2030年のAR/VR表示機器の世界市場は16兆1711億円に
富士キメラ総研は、「AR/VR関連市場の将来展望 2020」を発表した。2030年のAR、VR表示機器の世界市場は、2019年比で44.8倍の16兆1711億円に拡大すると予測している。 - VR設計レビュー支援システムの最新バージョンを発売
サイバネットシステムは、VR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン4.0を発売した。最新版では、CAD部品データの移動履歴を保存、再生する機能や、視点の共有、追跡機能などを追加している。 - VR空間で3Dデザインの共同制作が可能に、ドコモが5G対応ソリューション発表
NTTドコモは、遠隔地にいる人とVR(仮想現実)空間上で3Dデザインの共同制作が行える5G対応ソリューション「Virtual Design Atelier(バーチャル デザイン アトリエ)」を法人顧客向けに提供開始した。 - 現場視点で進化を続ける「pronoDR」、目指したのは“全ての人が使えるVR”
プロノハーツはオンライン記者説明会を開催し、製造業向けVR(仮想現実)デザインレビューシステムの最新バージョン「pronoDR 3.0」の提供開始を発表した。