MCU上で動作する、「ThingWorx」対応のソフトウェアを提供開始:エッジコンピューティング
ユビキタスAIコーポレーションは、MCU上で動作可能で、IIoTプラットフォーム「ThingWorx」のクライアント機能に対応したソフトウェア「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package」を提供する。
ユビキタスAIコーポレーションは2020年12月24日、MCU上で動作可能で、産業用IoT(IIoT)プラットフォーム「ThingWorx」のクライアント機能に対応したソフトウェア「Ubiquitous Network Framework ThingWorx Edge Package」を2021年2月1日より提供すると発表した。PTCジャパンとの共同開発となる。
同ソフトウェアは、PTCジャパンの「ThingWorx Edge SDK」と、ユビキタスAIコーポレーションの「Ubiquitous Network Framework SDK」「Ubiquitous TLS」によって構成される。「Ubiquitous Network Framework」の拡張パッケージとして提供する。
ThingWorxに対応するIoT(モノのインターネット)機器の開発期間を短縮できるほか、少ないハードウェアリソースでも動作するため、MCUベースのIoT機器開発に適する。また、TLSを用いてデバイス認証情報を保護できる。
販売開始時点では、ルネサス エレクトロニクスやSTマイクロエレクトロニクスのMCU、村田製作所のWi-Fi+Bluetoothモジュールなどに対応。RTOS上で動作する「Ubiquitous Network Framework on RTOS ThingWorx Edge Package」の販売も併せて開始する。
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