いつでもどこでも長州力、キャステムが3D&精密鋳造技術を全力でムダ遣い!?:3Dスキャナーニュース
キャステムは、元プロレスラーの長州力氏本人から顔の3Dスキャンおよび手型採取を行い製作した、リアル過ぎる長州力グッズ「いつでもどこでも長州力シリーズ」を開発し、2020年12月22日から同社ECサイト「IRON FACTORY」で販売開始する。
精密鋳造メーカーのキャステムは2020年12月21日、元プロレスラーの長州力氏本人から顔の3Dスキャンおよび手型採取を行い製作した、リアル過ぎる長州力グッズ「いつでもどこでも長州力シリーズ」を開発し、同年12月22日から同社ECサイト「IRON FACTORY」で販売開始することを発表した。
同社は、著名人の身体の一部や全身などを商品化するブランド「History Maker」を展開し、これまでもプロボクサーのマニー・パッキャオ選手や井上尚弥選手、元プロ野球選手(広島東洋カープ)の黒田博樹氏など、著名人の身体の一部や全身を題材としたユニークな商品を手掛けてきた。
モノづくりのノウハウで、長州力の“リアル”をとことん追求
今回同社は、引退後タレントとしても活躍し、SNSなどでも注目されている長州力氏を題材に、顔の3Dスキャンおよび手型採取を行い、4種(計7点)のリアル過ぎる長州力グッズ「いつでもどこでも長州力シリーズ」を開発した。
1つ目の商品は、長州力氏本人の顔を3Dスキャンし、そのスキャンデータを基にストラタシスのフルカラー&マルチマテリアル3Dプリンタ「Stratasys J750」で造形した半立体シール「俺を剥がしたら大したもんだよ」だ。「長州力もにっこり編」「キレちゃいないよ編」「マスクはちゃんとつけましょう編」の3種類をラインアップ。顔部分の裏側が再剥離シールとなっており、3Dスキャンとフルカラー3Dプリンタで造形された長州力氏のリアル過ぎる顔を、スマートフォンやノートPCなどに何度でも貼り付けることができるという。サイズは5×3.5×0.7cmで、重さは約6g。販売価格(税別)は1500円だ。
2つ目は、同じく3Dスキャンした長州力氏の顔データを、そのまま同社の精密鋳造技術で金属化したペーパーウェイト「重すぎて形変えてしまうぞ」だ。素材はステンレスで重量は400g。「一度置いたら絶対に紙を逃がさない、サソリ固め級のペーパーウェイト」(プレスリリースより)だという。こちらは「長州力もにっこり編」と「キレちゃいないよ編」の2種をラインアップ。サイズは8×5×3cmで、重さは約400g。販売価格(税別)は3600円である。
そして、3つ目は長州力氏本人の手型を採取して、同社の精密鋳造技術で金属化した「リキ・ラリアット」(ブロンズ製)だ。数々の名勝負を繰り広げてきた長州力氏の拳をリアルスケールのオブジェとして商品化。血管やしわ、毛穴といった細部まで完全再現されているという。サイズは18×18×33cmで、重さは約11kg。限定10体での販売となる。販売価格(税別)は10万円。
最後、4つ目の商品は同じく長州力氏本人の拳を3Dスキャンし、7分の1サイズに縮小したキーホルダー「ミニ・リキ・ラリアット」だ。同社の精密鋳造技術で金属化したキーホルダー(ブロンズ製)で、サイズは1.8×1.8×4.3cm、重さは約60g。販売価格(税別)は3000円である。
なお、同社IRON FACTORYのYouTubeチャンネルで、製作の模様が公開されている。
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