航空機向け機械式動力伝達装置サプライヤーがSPDM基盤に「SimManager」を採用:CAEニュース
MSC Softwareは、航空機の機械式動力伝達システムを手掛けるフランスのSafran Transmission Systemsが同社のシミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM)プラットフォーム「SimManager」を採用したことを発表した。
MSC Software(エムエスシーソフトウェア)は2020年12月7日、航空機の機械式動力伝達システムを手掛けるフランスのSafran Transmission Systemsが同社のシミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM:Simulation Process and Data Management)プラットフォーム「SimManager」を採用したことを発表した。
あらゆるシミュレーションデータとプロセスを管理
仏Safran Transmission SystemsはWebベースのシミュレーションプロセスおよびデータ管理(SPDM)プラットフォーム「SimManager」を採用した ※出典:MSC Software [クリックで拡大]
SimManagerはWebベースのSPDMで、プロジェクト開始から最終的なレポート生成まで、あらゆるシミュレーションデータとプロセスを管理するプラットフォームである。エンジニアリングにおけるシミュレーションプロセスで直面する重要な問題を解決し、CAE解析部門がシミュレーションのスループットと効率を向上させるのに役立つ。Safran Transmission Systemsは、プロジェクトの立ち上げが容易で、高い拡張性を備えるWebベースのSPDMであり、プロジェクトの立ち上げから製品化までの全てのフェーズを関連付けられることからSimManagerを採用したという。
今回のSimManager採用について、Safran Transmission Systems OMC(Outils et Mèthodes de Calculs)エンジニアのLoïc Martin氏は「SPDMの仕組みを実現することで、シミュレーションを効率的かつ効果的に実行し、全てのリソースで最高の結果を得ることができる。また、関連データへのリアルタイムアクセス、トレーサビリティーの強化、ツールとプロセスの標準化により、Safran Transmission Systemsは開発プロセスへの大規模数値シミュレーション導入による開発サイクルタイムの短縮、製品パフォーマンスの向上を実現できる」と語る。
また、MSC Softwareは「SimManagerにより、人/プロセス/テクノロジーを統合し、シミュレーション操作を合理化する包括的なソリューションを企業に提供することで、設計とエンジニアリングを通じ、デジタルスレッドの開発を支援する」としている。
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