副業する人の本業は「製造業」が最多、人気の仕事はアンケートモニター:キャリアニュース
ゼニスが、現在副業をしている男女を対象とした「副業に関する調査」の結果を発表した。副業のきっかけは「収入額を増やしたかった」という回答が最も多く、人気の副業は男女ともに「アンケートモニター」だった。
バーチャルオフィス「レゾナンス」を運営するゼニスは2020年11月10日、「副業に関する調査」の結果を発表した。
同調査は現在副業をしている人を対象とし、1063人から回答を得た。内訳は男性が566人、女性が497人となっている。
初めに、回答者の「本業の業種」を尋ねたところ、男性は「製造」(19.3%)が最も多く、続いて「卸売、小売」(11.0%)、「IT、コンピュータ」(9.9%)となった。女性も、1位は「製造」(13.1%)で、2位が「卸売、小売」(10.1%)、3位が「宿泊、飲食サービス」(9.9%)となっている。男女ともに「製造業」の副業率が高いことが分かった。
次に、今年(2020年)に入ってから本業の収入額に変化があったかを尋ねた。その結果、男女ともに「減った」が多く、男性は47.0%、女性は45.9%が、本業の収入額が「減った」と回答した。本業の収入額が「増えた」と回答した人は、男性6.2%、女性5.6%と1割に満たなかった。
続いて、本業の収入額が「減った」と回答した人に、どのくらい減ったかを尋ねた。男性は「1万円以上3万円未満/月」(31.2%)が最も多かった。次いで「3万円以上5万円未満/月」(22.9%)、「10万円以上/月」(16.5%)となった。
女性も「1万円以上3万円未満/月」(33.3%)が最多で、次いで「3万円以上5万円未満/月」(20.6%)、「1万円未満/月」(15.4%)となっている。男女ともに、月収が1〜5万円減った人が多かったようだ。
「副業を始めたきっかけ」の順位は、男女ともに同じだった。1位は「収入額を増やしたかった」(男性51.5%、女性59.5%)で、2位は「収入源を増やしたかった」(男性20.7%、女性17.5%)、3位が「新しいことにチャレンジしたかった」(男性7.7%、女性8.4%)となっている。なお、副業を始めたきっかけとして「新型コロナウイルスの感染拡大」と回答した人は、男性2.0%、女性が2.3%と比較的少なかった。
「副業歴」は、男性は「3年以上」(32.6%)が最も多かった。続いて「1年以上2年未満」(17.5%)、「6カ月以上1年未満」(16.6%)となっている。女性も「3年以上」(31.5%)が最も多く、続いて「3カ月以上6カ月未満」(17.7%)、「3カ月未満」(16.7%)となった。
副業ランキング1位は男女ともに「アンケートモニター」
続いて、どのような副業をしているかを複数回答で答えてもらったところ、「アンケートモニター」が男女ともに最も多かった(男性32.8%、女性44.0%)。2位は男性が「株式投資」(30.3%)、女性が「ポイントサイト、ポイント投資」(35.8%)、3位は男性が「ポイントサイト、ポイント投資」(28.3%)、女性は「フリマアプリ」(20.8%)となった。
「副業での毎月の収入額」は「1万円未満」(33.2%)と回答した人が多かった。続いて「1万円以上3万円未満」(24.3%)、「3万円以上5万円未満」(16.2%)となっている。回答者の半数近くが3万円未満に該当するが、「20万円以上」という回答も4.3%あった。
現在している副業が本業になり得るかを尋ねた質問では、「はい(なり得る)」が16.4%、「いいえ」が83.6%となった。
「副業をしていて困ること」についても尋ねた。1位は「想定していたよりも収入額が少ない」(45.3%)で、続いて「確定申告などの手続きが煩雑」(20.6%)、「忙しくて本業に影響が出る」(20.4%)となっている。
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