現場と経営のデータ循環を迅速に、Afterコロナで活躍する日立のデジタルツイン:Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE(2/2 ページ)
日立製作所は2020年11月4〜6日、オンラインでプライベートイベント「Hitachi Social Innovation Forum 2020 TOKYO ONLINE」を開催した。同イベントのエキスパートセッションでは、日立製作所 インダストリー事業統括本部 CSOを務める森田和信氏が、Afterコロナの製造業の課題や、それを解決し得る製造業向けのDXソリューション「トータルシームレスソリューション」などを紹介した。
フィジカル/サイバー両領域で企業連携を推進中
トータルシームレスソリューションは既に、ダイキン工業やモノタロウ、医薬販売を手掛けるアルフレッサなどがCOVID-19以前から導入している。サプライチェーンの最適化だけでなく、異業種間のサプライチェーン最適化に取り組んだ他、特にモノタロウでは工場のIoT(モノのインターネット)化を目指した取り組みなども併せて推進しているという。
また、森田氏は「トータルシームレスソリューションを展開する上ではデジタルデータを収集するために、ロボットなどフィジカル領域における工場設備機器の重要性が増す」と語る。このため、日立は同社の抱えるAI(人工知能)やIoT技術を、2019年に買収したロボットSIのJR AUTOMATIONやケーイーシーのOT技術と融合し、工場内の自動化ライン構築を強力に展開する取り組みを行っている。
同時に、フィジカル領域だけでなく、サイバー領域の協業強化も進める。既にITインフラ領域ではマイクロソフト、エンジニアリングチェーン領域ではPTCとパートナー提携を締結している。
今後の展望について、森田氏は「ニューノーマルの時代はバリューチェーン全体の最適化に向けたDXが一層加速されていく。Lumadaのデジタル技術と顧客との事業協創をテーマに事業展開を進めていく。また顧客の経済価値だけでなく、環境価値や社会価値まで含めてトータルに向上させられる協業の仕方を目指したい」と語った。
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