FAコンピュータの処理速度を最大3.4倍向上、第8世代Coreプロセッサ対応:FAニュース
コンテックは、省電力かつ高速処理が可能な第8世代Coreプロセッサ搭載のFAコンピュータ「VPC-1700」「VPC-3100」を発表した。従来モデルに比べ、VPC-1700は約3.4倍、VPC-3100は約1.9倍処理スピードが向上している。
コンテックは2020年9月15日、省電力かつ高速処理が可能な第8世代Coreプロセッサ搭載のFAコンピュータ「VPC-1700」「VPC-3100」を発表した。「VPC-1600」「VPC-3000」の後継モデルで、同年10月15日より受注を開始する。
両モデルともインテルQ370チップセットを搭載しており、インテル第8世代Core iプロセッサに対応。BTO(注文後組み立て)方式採用のため、CPU、メモリ、ストレージ、ホットスワップ対応ハードウェアRAID(ミラーリング)構成などを選択できる。
従来モデルとは外形互換性と機能面を継承しつつ、VPC-1700は約3.4倍、VPC-3100は約1.9倍(それぞれ最上位CPUとの比較)処理スピードが向上。高度な画像処理や、高速制御処理が必要なエッジコンピューティング環境にも対応する。
ネジなしで着脱可能なフロントパネルなため、ストレージ、空冷ファン、防塵フィルターの交換が容易だ。また、ホットスワップ対応ハードウェアRAID 1に対応しており、システムを連続稼働させたままストレージ交換ができるなど、24時間連続稼働を想定した信頼性の高い長寿命設計となっている。
Gigabit LANポート×3、USBポート×8、DVI-I、HDMI、DisplayPortなど多彩な拡張インタフェースと、PCI ExpressとPCI用ボードが合わせて最大4枚実装可能な拡張スロットを装備しており、さまざまな周辺機器やI/Oボードを自在に拡張できる。
長期製品供給や修理保守サービスのほか、有償で最長7年にわたりアフターサービスを提供する長期オンサイト保守サービスも提供する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- スマートファクトリーが追い風に、産業用PCは工場内IoTの基盤となるか
工場内でIoTなどを活用し最適な生産を実現する「スマートファクトリー」への関心が高まっている。その基盤としてあらためて導入が広がっているのが産業用PCだ。従来は専用機器を活用することが多かった工場内だが、ネットワークや異システム間連携が必須となる中、産業用PCの「オープン性」があらためて注目を集めている。 - 工場にしなやかさをもたらす、産業用PCの真価とは〔前編〕
産業用コンピュータの歴史の中で、産業用PCにスポットを当てて解説していきます。まず〔前編〕で現在に至る歴史とその背景を、〔後編〕で産業用PCの製品特徴と使われる分野、これからの方向性などについて紹介します。 - エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。 - 工場自動化のホワイトスペースを狙え、主戦場は「搬送」と「検査」か
労働力不足が加速する中、人手がかかる作業を低減し省力化を目的とした「自動化」への関心が高まっている。製造現場では以前から「自動化」が進んでいるが、2019年は従来の空白地域の自動化が大きく加速する見込みだ。具体的には「搬送」と「検査」の自動化が広がる。 - 自律するスマート工場実現に向け、IoTプラットフォーム連携が加速へ
製造業のIoT活用はスマート工場実現に向けた取り組みが活発化している。多くの企業が「見える化」には取り組むが、その先に進むために必要なIoT基盤などではさまざまなサービスが乱立しており、迷うケースも多い。ただ、これらのプラットフォームは今後、連携が進む見込みだ。 - 見えてきたスマート工場化の正解例、少しだけ(そもそも編)
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説します。第28回となる今回は、スマート工場化において見えてきた正解例について前提となる話を少しだけまとめてみます。