KDDIが柔軟で適応力ある未来社会の創造を目指す次世代社会構想を発表:製造マネジメントニュース
KDDIとKDDI総合研究所は共同で、生活者の新たなライフスタイルの確立と日本の経済発展、社会的課題の解決を両立する、未来社会の創造を目指す次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」を策定した。
KDDIは2020年8月31日、KDDI総合研究所と共同で、生活者の新たなライフスタイルの確立と日本の経済発展、社会的課題の解決を両立する、柔軟で適応力ある未来社会の創造を目指す次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」を策定したと発表した。
同構想ではまず、ネットワーク、プラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤーの環境整備を進める。それらを支えるネットワークやセキュリティなど7分野のテクノロジーと、各分野のテクノロジーを連携させるオーケストレーション技術の研究開発も推進する。
3レイヤーの環境整備では、まず国際水準の最新テクノロジーを用いた5Gネットワークの早期整備によって、高度で強靭な国内ITCインフラの構築と発展を目指す。また、最先端技術を導入するオープンなプラットフォーム環境を整備することで、生活者への新たな価値の提供や経済メカニズムの創出を目指す。さらに、さまざまなパートナーシップによるオープンイノベーションによってデジタルトランスフォーメーションを推進し、新たなビジネスモデル創出を目指す。
7分野のテクノロジーおよびオーケストレーション技術の研究開発では、ネットワーク、セキュリティ、IoT(モノのインターネット)、プラットフォーム、AI(人工知能)、XR(VR<仮想現実>、AR<拡張現実>などの仮想空間技術の総称)、ロボティクスの各分野で研究開発を進める。これにより、フィジカル空間とサイバー空間の間における生活者や経済、社会で得られるデータ循環を活性化。生活者が快適で活躍できる持続可能な社会の実現に貢献する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 日本の製造業を取り巻く環境と世界の“不確実性”の高まり
日本のモノづくりの現状を示す「2020年版ものづくり白書」が2020年5月に公開された。本連載では3回にわたって「2020年版ものづくり白書」の内容を掘り下げる。第1回では日本の製造業の現状について整理した上で、日本の製造業を取り巻く“不確実性”について解説する。 - いまさら聞けない「製造業のDX」
デジタル技術の進歩により現在大きな注目を集めている「DX」。このDXがどういうことで、製造業にとってどういう意味があるのかを5分で分かるように簡単に分かりやすく説明します。 - 製造業が「DX」を推進するための3つのステージ、そのポイントとは?
製造業のデジタル変革(DX)への取り組みが広がりを見せる中、実際に成果を生み出している企業は一部だ。日本の製造業がDXに取り組む中での課題は何なのだろうか。製造業のDXに幅広く携わり、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)のエバンジェリストを務める他2019年12月には著書「デジタルファースト・ソサエティ」を出版した東芝 デジタルイノベーションテクノロジーセンター 参事の福本勲氏に話を聞いた。 - データを世界の共通言語に、リアルタイムで製品収益を見える化する安川電機のDX
「データを世界の共通言語に」をスローガンとし「YDX(YASKAWA digital transformation)」として独自のデジタル変革(DX)を進めているのが、産業用ロボットやモーターなどメカトロニクスの大手企業である安川電機である。安川電機 代表取締役社長の小笠原浩氏に「YDX」の狙いについて話を聞いた。 - ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。 - “生みの親”が語るインダストリー4.0の本質とこれから
SAPジャパンは年次カンファレンス「SAP NOW」を開催し、基調講演プログラムの1つとして、ドイツの「インダストリー4.0」の提唱者でドイツ工業アカデミー評議会議長のヘニング・カガーマン氏が登壇。「インダストリー4.0とソサエティー5.0を推進するエンタープライズIT」をテーマにデジタル化がもたらす産業や経済の変化について訴えた。