製造ラインの簡単モニタリングサービスが新体系、2プラン制で月契約を可能に:FAニュース
i Smart Technologiesは2020年9月11日、製造ライン遠隔モニタリングサービス「iXacs(アイザックス)」のサービスや料金プランを整理した新製品体系を発表した。
i Smart Technologiesは2020年9月11日、製造ライン遠隔モニタリングサービス「iXacs(アイザックス)」のサービスや料金プランを整理した新製品体系を発表した。
i Smart Technologiesは愛知県で自動車部品を製造する中堅製造業「旭鉄工」を母体とし、自社内の工場の改善や自動化を進めるのに、独自でIoT(モノのインターネット)を活用した安価でシンプルなシステムを開発。同ソリューションを展開する会社として作られた企業である。
「iXacs」はこのスマートファクトリーソリューションをパッケージとしてまとめたもので、これまで人手で行っていた製造ラインのデータ取得を、IoTにより簡単に自動取得し、さらに自動集計するサービスである。自動取得できるデータは「生産個数」「停止時間」「サイクルタイム」の3つで、生産効率に直結するこれらのデータを設備に外付けのセンサーを取り付けるだけで簡単に取得し、すぐに運用できるという点が特徴である。
2019年9月のリリース以降、「iXacs」は数々の機能強化を進めてきたが、顧客数の増加やニーズの多様化などに合わせて、製品体系を刷新する。具体的には以下の3つの点で変更する。
- 2プラン制への変更
- 基本料金と従量料金の価格体系
- 年間契約に加え、月契約を可能に
「iXacs」は単一プランだったが、新たに「Basic」と「Standard」の2プラン制へと変更する。「Basic」は製造モニタリングや生産性向上活動に必要な基本機能に絞り込み、分かりやすい画面構成で価格を抑えたことが特徴だ。一方の「Standard」は「Basic」の基本機能に、より高度な分析機能やCSV出力などの機能を追加したプランとなる。
その他、従来は送信機台数に応じて設定されていた料金を台数変更があっても判断しやすいように、月額システム利用料を基本料金と送信機従量料金に分けて設定し価格イメージを持ちやすくした。また、従来は年間契約固定だったが、月間契約を可能とした。
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