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板金モデリングとネジ追加をFreeCADのプラグインでサクッと試してみた無償3D CAD「FreeCAD」を使ってみよう(5)(5/5 ページ)

オープンソースの3D CAD「FreeCAD」をご存じだろうか。無償でありながら、3Dモデリング、メッシュデザイン、製図(ドラフト)、有限要素法解析(FEM)、レイトレーシング、ロボティクス機能など、標準機能がとにかく充実している。本連載では「FreeCAD 0.18」を用いて各機能の実際の操作や使用感を紹介していく。連載第5回では、標準搭載されていないプラグインのワークベンチの中から、板金の曲げを設計する「Sheet Metal」とネジなどを自動付加する「Fasteners」を取り上げる。

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いろいろなネジをスタンプ感覚で設置できる「Fasteners」

 次に、「Fasteners」ワークベンチを使ってみる。切り替えると、以下のようにさまざまな締結部品のアイコンが現れる。

「Fasteners」ワークベンチのアイコン
図31 「Fasteners」ワークベンチのアイコン [クリックで拡大]

 以下のような部品にボルトを追加してみる。下のベースには「Φ3mm」の穴、上に付いている小さな部品には「Φ3.4mm」の穴を開けている。

この部品を使って試す
図32 この部品を使って試す [クリックで拡大]

 ここでは、六角穴付きボルトと穴のエッジを選択する。JIS(日本産業規格)は案の定なく、ISO(国際標準化機構)のものだけのようだ。

ISOの六角穴付きボルトと、穴のエッジを選択
図33 ISOの六角穴付きボルトと、穴のエッジを選択 [クリックで拡大]

 「M4」の六角穴付きボルトがデフォルトで適用され、フィーチャーツリーにも表示される。穴径から自動適用するのはさすがに無理なようだ。プロパティから「M3」に直し、ネジの長さ(length)も「8mm」に修正する。

ちょっと大きい?
図34 ちょっと大きい? [クリックで拡大]

 M3に修正され、ネジの長さも変更された。

「M3」に修正した
図35 「M3」に修正した [クリックで拡大]
底面ピッタリの長さに:実際の設計的にはほんの少し短めがいいかも……
図36 底面ピッタリの長さに:実際の設計的にはほんの少し短めがいいかも…… [クリックで拡大]

 その他、なべ小ネジやセットスクリュー、ワッシャーなど、いろいろとそろっている(設置の仕方は同じ)。

六角穴付きボルトを付けた隣の穴に、ワッシャーを設置してみた
図37 六角穴付きボルトを付けた隣の穴に、ワッシャーを設置してみた [クリックで拡大]

 先ほど作った板金部品にも、六角穴付きボルトが取り付けられた。展開形状の方にも取り付けができた。

先ほどの板金でも使える
図38 先ほどの板金でも使える [クリックで拡大]
展開形状の方にも適用してみた
図39 展開形状の方にも適用してみた [クリックで拡大]


 以上、今回は標準搭載されていないプラグインのワークベンチの中から板金の曲げを設計するSheet Metalと、ネジなどを自動付加するFastenersについて取り上げた。次回以降も、便利なプラグインワークベンチについて紹介していく予定だ。 (次回に続く

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